ジーコ、ロナウジーニョ、中田英寿ら豪華面々の慈善試合 クアレスマ2発などで世界選抜が3-1
<サッカー・ジーコオールスターゲーム:ワールドレジェンズ3-1ジャパンレジェンズ>◇27日◇エディオンピースウイング広島◇30分ハーフ
元ブラジル代表の「神様」ジーコ氏(72)が発起人を務めるチャリティーマッチ「Zico All-Star Game For Peace HIROSHIMA 80 Years」が、銘打たれた通り今夏で戦後・被爆80年を迎える広島市で行われた
初の日本開催で「ZICO WORLD LEGEND(ワールドレジェンズ)」と「ZICO JAPAN LEGEND(ジャパンレジェンズ)」が対戦。日本では住友金属鹿島、鹿島アントラーズでプレーし、日本代表監督も2002~06年に務めたジーコ氏の下に、スペイン1部バルセロナやブラジル代表の10番として世界を魅了したロナウジーニョ氏や、元ジュビロ磐田で「王国」の監督などを歴任したドゥンガ氏たちが集結した。
ビッグネームだらけで選手紹介からどよめいた中、前後半30分ずつの特別ルールでキックオフ。前半7分に、ジャパンの元日本代表DF中田浩二氏が先制点を決めた。即座にワールドも反撃。元鹿島FWアルシンド氏が「友達なら当たり前~」とばかりに、盟友たちから同点弾を奪い返した。
さらには元ポルトガル代表MFクアレスマが勝ち越し点をゲットした。前半はワールドレジェンズが2-1で折り返した。後半もクアレスマ氏が、この日2点目を豪快に決めてワールドレジェンズが3-1で勝利した。
この慈善試合は昨年、ジーコ氏の出身地リオデジャネイロの聖地マラカナン競技場で20周年を迎えた。収益金の一部は、広島県サッカー協会を通じた子供たちのサッカー環境整備支援、広島市を通じた原爆ドーム・平和記念公園の整備補修支援に充てられる。また、世界の難民支援として国連UNHCR協会への寄付も予定している。
▼ZICO WORLD LEGENDメンバー(中田英寿監督)敬称略
ジーコ、ロナウジーニョ、マイコン、ドゥンガ、モネール、フランサ、リカルド、ペレイラ、ポンテ、サントス、アウダイール、クアレスマ、シジマール、ジュリオ・セザール、アルシンド、ジョルジーニョ、エメルソン、ストヤノフ、セードルフ
▼ZICO JAPAN LEGEND(ジーコ監督)同
高原直泰、柳沢敦、小野伸二、中田浩二、坪井慶介、久保竜彦、本山雅志、柏木陽介、秋田豊、中沢佑二、長谷川祥之、本田泰人、福西崇史、北沢豪、小島伸幸、内田篤人、宮本恒靖、曽ケ端準(公式サイト順)
○…試合前には平和記念公園を訪れて原爆死没者慰霊碑に献花、黙とうした。