小松大谷対金沢 9回表、貴重な進塁打となる右飛を放ち喜ぶ小松大谷・田西(撮影・柏原誠)

<高校野球石川大会:小松大谷8-7金沢>◇27日◇決勝◇石川県立野球場

小松大谷が逆転で2年連続4度目の甲子園出場を決めた。9回に2点差を追いつき、延長10回タイブレークで熱戦を決着させた。

U-18日本代表候補のスラッガー田西称(たさい・とな)内野手(3年)が甲子園に戻ってくる。昨夏は明豊(大分)に8-4、大阪桐蔭に3-0と難敵を連破。当時から3番打者だった田西も10打数4安打4打点と活躍していた。

この日は2四球1安打。チームプレーが目立った。8回の先頭で中前打を放ち、生還。2点を追う9回は無死一、二塁から右飛を打ち上げ、2人を進塁させた。両手を上げて喜びを表現し、その後の起死回生の同点劇へとつなげた。

その裏の守備では1死一、二塁で三塁ライナーを好捕し、飛び出した走者もアウトに。最高の盛り上がりで延長に突入した。

今大会は2本塁打。高校通算25発の左打者は「力では金沢に負けると思っていた。『連覇は難しい。アウト1つずつ、やるべきことを積み重ねよう』とみんなと話していた。投手が苦しい中で粘ってくれた。最後まであきらめずに戦えました。まだまだ甘いところがあるので、甲子園までに詰めていきたいです」と、反省も交えて激闘を振り返った。

西野貴裕監督(50)は「主将の田西もチームが盛り上がっている時に次だぞ、次と声をかけていて、成長したなと感じましたね」と目を細めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校野球】U18候補の田西称、主将らしく引っ張る「力では負ける。あきらめず戦えた」/石川