米野球殿堂入りイチロー氏、亡き恩師の仰木彬氏へ感謝「最も大きな影響を受けた方」
日本人で初めて米国野球殿堂入りしたイチロー氏(51)が26日(日本時間27日)、ニューヨーク州クーパーズタウンで記者会見に臨み、05年12月に70歳で死去したオリックス時代の監督の仰木彬氏に、あらためて感謝の思いを明かした。
仰木氏は「イチロー」の名付け親で、天才打者として世に送り出し、世界的打者への道筋をつくった。イチロー氏は「最も影響をいただいた方ですね。野球関係者の中では、僕が会った中では最も面白い方で最も粋な方でした。粋っていうのはなかなか身につくものではないんですけど、仰木監督のことを近くでプライベートでも見させていただいて、力が抜けた感じとか、本当に勉強になりました。もしここに監督がいたら、うれしそうにそこでにっこりされていると思うんですよね。人生というのは、自分自身もそうですけど、やっぱり人との出会いで決まっていくところがあって、まあその最も大きな影響を受けた方です。これはどれだけ感謝してもしきれない、まあそういう存在です」と語った。
イチロー氏は27日(同28日午前2時30分)に同地で行われるセレモニーでスピーチする予定だ。