バルセロナの練習に訪れたヴィッセル神戸の三木谷浩史会長

ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長(60)が26日、急転、バルセロナとの慈善試合(27日、ノエスタ)開催を実現させた経緯を、騒動後初めて語った。日本側プロモーターによる契約違反や500万ユーロ(約8億5000万円)とされる肩代わり金額には「法的な話があると思うので後日、弁護士から説明した方が」としたものの「ファクトとして着金していなかったので、問題を解決した。本当にいろいろな人が協力してくれて何とかなりました」と安心した。

バルセロナからの「プロモーターによる重大な契約違反により日本ツアー中止」の声明を知ったのは24日早朝。「スマホを見たら『来ないみたい』。何だこりゃとなって、そこからは直接も間接も全部やりました」。親交のある元DFジェラール・ピケ氏の紹介でバルセロナ幹部と交渉し、航空会社も動かして手配を進めるなど、手を尽くした。

多くの人を悲しませないために、中止回避へ奔走した。「日本全国の、特に子供たちが楽しみにしていると思ったので。開催できてうれしい」と胸をなで下ろし「今までで一番大変だったかも。ちょっとミッションインポッシブルな感じでしたけど、何とかなりました」と難題解決を喜んだ。

尽力のかいあって、バルセロナ一行は26日午前、チャーター機で関西空港に到着。午後6時から非公開で調整した。神戸も市内で練習し、DF山川は「正直、開催されるとは」と驚きつつ「良くも悪くも話題になる試合。より特別感が出る」と気合を入れた。幻ではなくなった一戦は午後7時から行われる。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【神戸】三木谷会長「着金していなかった。問題を解決」バルセロナとの慈善試合開催の経緯語る