バルセロナ戦に向けたオンライン取材に応じる神戸の吉田監督(C)VISSEL KOBE

ヴィッセル神戸は27日に、クラブ30周年記念のチャリティーマッチとしてバルセロナと親善試合(ノエスタ)を戦う。

試合開催にあたっては、ともに主管を務めるヤスダグループに関わる騒動で中止危機にも陥ったが、楽天グループも加わって問題を解決。バルセロナのメンバーも日本に到着し、明日の試合を待つばかりとなった。

26日は神戸市内のいぶきの森球技場で非公開練習。試合開催について、正式発表の直前にクラブから聞いたという吉田孝行監督(48)は、オンライン取材で「自分たちも楽しみにしている。強いチームというのは間違いないので、自分たちがどれだけできるか。メンバーも多く入れられるので、みんなで戦っていきたい」と意欲を語った。

1人の指導者として、世界トップレベルのチームを目の当たりにできる機会を楽しみにし「個々の力もあるが、組織としての戦い方。ハイラインやスライド、プレスバックのスピード。自分たちも似たようなことはやっているけど、スケールが大きくて、そこに技術が混ざってくる。どれぐらい通用するかも楽しみだけど、僕自身も世界のトップはこれなんだなということを経験する良い機会だと思う」と話した。

自身が現役時代に横浜F・マリノスの選手として07年にバルセロナと対戦した試合では「ちょっと次元が違うなと感じることはあった」と振り返り、「外から見ていたら『結構いけるやん』と思っていたけど、実際(出場して)中入ると『これはもうボール取れんな』みたいな感覚になったのを覚えている」と特別な経験になったことを伝えた。

だからこそ、多くの選手にその経験をする機会を与えたいと考えている。「ピッチの外から見ているのと、実際中で経験するのは全然違う。やっぱり世界ってこのレベルなんだなっていうのを肌で感じでくれればいいし、その感じたことを今後のJリーグに生かしていけばいい」と出番を得る選手に期待した。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【神戸】バルサ戦に向けて前日調整 吉田監督「世界のトップはこれなんだなと経験する良い機会」