「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した神戸FW武藤嘉紀(C)VISSEL KOBE

J1ヴィッセル神戸の元日本代表FW武藤嘉紀(33)が、全国のサッカー担当記者投票による「2024年度フットボーラー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」に選出された。東京運動記者クラブのサッカー分科会から発表された。

この賞は1961年(昭36)年に創設され、プロ、学生、女子などカテゴリーをを問わず、サッカー界でシーズンを通して最も活躍した選手を表彰するもの。64度目となる今回は、有効投票140票のうち武藤が54票を獲得した。神戸からの選出は、23年度に受賞したFW大迫勇也に続く2年連続2度目となった。

24年度の2~5位は、得票順にMF久保建英(24=レアル・ソシエダード、23票)MF三笘薫(28=ブライトン、21票)MF守田英正(28=スポルティング、8票)GK鈴木彩艶(22=パルマ、6票)だった。

5月に腰椎椎間孔狭窄(きょうさく)の手術を受けて全治3カ月とされ、現在は復帰に向けてリハビリ中の武藤は、クラブを通じてコメントを発表した。以下全文。

「サッカーを知っている記者の方々から評価をいただけたことは非常にうれしいことです。これからもその評価に応えられるプレーをしていきたいです。光栄なことで、だからこそ身が引き締まる思いです。本当に最高な年から、どん底まで落ちました。それでも、また強くなって帰ってこないとこの時間は無駄になってしまうと思います。とにかく自分の体と向き合って、自分自身にもプレッシャーをかけて、素晴らしいコンディションで復帰できればいいなと思っています。ヴィッセル神戸は、素晴らしいチームになってきています。若手の選手たちも育ってきて、誰が出ても強いヴィッセル神戸を示すことができていると思います。とにかく自分が良い状態で復帰して、チームが少し調子が悪くなってきたり、うまくいかなかったときに自分の力で助けられるように。これまで休んでしまった、迷惑をかけてしまった分も含めて取り返せるように、タイトルを目指して頑張っていきます。ここ2年での経験が選手たちをたくましく、成長させてくれたと思いますが、まだ今シーズンは何もタイトルを取ったわけではありません。上の選手たちはしっかりと下の選手たちの気が緩まないように、しっかりプッシュしないといけないと思います。僕もしっかりとピッチに立って、良い刺激を入れていけるように、プレーでも態度でも示していきたいです。ファンの皆さんからメッセージがたくさん届いています。一つ一つのものに目を通していて、パワーをもらっているので、次は僕がみんなに喜びと幸せを送り返せるように、ピッチで表現していけたらいいなと思っています」(原文まま)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【神戸】武藤嘉紀が全国記者投票による「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」選出 前年度は大迫