バルセロナ、神戸戦の未払い問題がすべて解決 すでに日本に向けて出発
バルセロナは25日、ヴィッセル神戸戦の未払い問題がすべて解決し、チームがすでに日本に向けて出発したことを伝えた。
バルセロナは当初、日本と韓国で計3試合を実施するアジアツアーを行うため、24日にスペインを発つ予定だった。しかし、クラブは23日夜に公式声明を出し、「プロモーターによる重大な契約違反」を理由にヴィッセル神戸戦を中止することを発表した。
これを受け、このツアーで公式プロモーターを務める韓国D-Drive社も同日に声明を出し、「本日、試合の代金全額を受け取る予定だったが、最終的に資金は届かなかった。ヤスダグループは無効または偽造された書類を繰り返し提出し、すでに韓国に送金されたと虚偽の主張をして私たちを欺いた」とし、日本の試合でヴィッセル神戸とともに主管となっているヤスダグループに問題があることを指摘した。
バルセロナが今回のアジアツアーで得る予定の収入は1500万ユーロ(約25億5000万円)だが、そのうちヤスダグループに未払いがあり、ヴィッセル神戸戦の500万ユーロ(約8億5000万円)を受け取っていなかったとのことだ。最終的に同試合のチケット販売を担当していた楽天グループがその代金を肩代わりし、解決することになったという。
そしてバルセロナは25日に出した新たな公式声明で、プロモーターとすべての問題を解決したことを明かし、チームがすでに日本に向けて飛び立ち、27日にヴィッセル神戸戦を行うことを発表した。併せて、今回のトラブルとは無関係だったソウルFC、大邱FC戦との親善試合も予定通り実施することを伝えている。
今回のアジアツアーには、Bチームの選手を複数含み30人が参加。近々、背中の手術を行う予定のテア・シュテーゲン、ブラガ移籍濃厚のパウ・ビクトル、戦力外のオリオール・ロメウが招集外になっている。(高橋智行通信員)