練習前に野手と投手が集まり円陣を組んだ(撮影・加藤孝規)

このままでは終われない。巨人との後半戦初戦を翌日に控えた広島が25日、マツダスタジアムで全体練習を再開した。練習開始ギリギリまで参加全選手はロッカールームにとどまっていた。チームの中で年長組となった末包昇大外野手(29)が呼びかけ、選手だけの緊急ミーティングを開いた。

「全員がどういう考えがあるのか。残り数試合しかないならやらないが、55試合もある。借金はあるが、団子状態だし、まだまだ戦える期間はある。チームとしてどうしていくべきか話そうと。投手、野手一緒に話しませんか、と」。

首位に3・5ゲーム差の2位で迎えた7月、18試合で3勝12敗3分けで5位に順位を下げた。前半戦最後のヤクルト3連戦はサヨナラ負けを含む2戦連続逆転負け。戦績以上に、グラウンドやベンチでの雰囲気に危機感が感じられた。昨季9月のような急失速も、まだ前半戦が終わったばかりだ。末包が投打のリーダー格の大瀬良、野間に協力を仰ぎ、球宴出場選手をのぞく全選手が集まったこの日に開催となった。

「負けても“次頑張ろう”“仕方ない”というぐらいでやるんだったらやらなくていい。もっと熱くなって野球しましょう、と。負けたら“次に向けて全員で頑張ろう”と果たして思えていたのか」

末包はチームに熱量を求めたという。ベテラン、中堅、若手。レギュラーだけでなく、出場機会を減らした選手もいる。チームが同じ方向を向いて戦わなければ上位浮上はない。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【広島】末包昇大が呼びかけ 選手だけで緊急ミーティング「もっと熱くなって野球しましょう」