【高校野球】第１回王者の鳥羽・横谷乙樹が逆転サヨナラ満塁弾で決勝進出！監督も涙／京都

京都外大西対鳥羽　9回裏鳥羽2死満塁、横谷乙樹は逆転サヨナラ満塁本塁打を放つ（撮影・石井愛子）

＜高校野球京都大会：鳥羽8－7京都外大西＞◇25日◇準決勝◇わかさスタジアム京都

第1回全国王者の鳥羽が劇的なサヨナラ逆転満塁弾で準決勝を制した。

両校合わせて25安打の乱打戦となった一戦。9回裏の攻撃に入った時点で4点ビハインドだった。9回裏も2死一塁まで追い詰められたが、諦めなかった。二盗、四球で2死一、二塁とし、適時二塁打で3点差。さらに死球で2死満塁を作り、4番打者の横谷乙樹（いつき）内野手（3年）が右翼席へ逆転サヨナラ満塁弾を決めた。

フルカウントからの7球目。得意なインコースに直球が入ってきた。「自分が決めるしかない。ここで決めなければ4番じゃない」とフルスイング。打球は高々と右翼後方へ舞い上がった。球場はいったん静まった後、大歓声。両手を突き上げ、ダイヤモンドを駆け抜けた。劇的な結末を受け、監督、チームメートの目に涙が浮かんだ。試合後、横谷は「打った瞬間、行くかなと思った。最高です」と興奮冷めやらぬ表情だった。

決勝は昨夏日本一の京都国際との一戦に決まった。鳥羽は京都第二中時代の第1回で大会王者に輝いている。新旧全国王者の試合が京都で繰り広げられる。