立命館宇治対京都国際 京都国際に負け肩を落とす立命館宇治ナイン(撮影・石井愛子)

<高校野球京都大会:京都国際5-1立命館宇治>◇25日◇準決勝◇わかさスタジアム京都

立命館宇治は昨夏の全国王者から先手を取りながら、逆転負けした。

3回2死からの四球をきっかけに、飯田琉翔(りゅうと)外野手(2年)の左翼線を破る適時二塁打で1点を先制。だが4回に追いつかれ、先発の柴田淳之介投手(3年)が5回に3安打を浴びて2点を勝ち越された。

7回から道勇壱心(かずむね)投手(3年)が救援も、8回に決定的な2点を京都国際に奪われた。

里井祥吾監督(42)は「やっぱり西村君ですね。それぞれの打者に狙い球は絞らせたんですが、高校生では対応できないレベルの球を投げていた」と相手エースに脱帽。「うちは力を出し切ったと思います」と、教え子たちをねぎらった。

先発した最速147キロ右腕の柴田は昨秋、右肘を痛め、今年2月には腰椎分離症を起こした。投げられない期間は体力を強化しようと力をつくすも、新たな故障につながってしまった。

だが高校最後の夏に間に合わせ、この日も序盤は相手エースの西村一毅(3年)と互角に投げ合った。「昨年も甲子園の映像を見ていました。優勝投手と投げ合えたのはうれしかったです」と高校最後の公式戦で得たものをかみしめた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校野球】立命館宇治は敗退 里井監督「西村君は高校生では対応できないレベルの球」/京都