【パ】首位日本ハムは五十幡&達、ソフトバンク周東&杉山 前半戦の各球団投打MVPを記者が選出
セ・パ両リーグの前半戦が21日、終了した。パ・リーグ各球団の担当記者が、投打のMVPを挙げながら、これまでの戦いぶりを総括した。
<1>日本ハム
打者MVP:五十幡
投手MVP:達
俊足五十幡の出塁力が打線の好循環を生んだ。1、2番で先発出場した直近10試合中6試合で初回第1打席に出塁し4得点、2打点。先制パンチの起点になった。投手は4年目達が無傷の6連勝中。伊藤、北山ら柱の先発陣に、厚みをもたらした。【永野高輔】
<2>ソフトバンク
打者MVP:周東
投手MVP:杉山
周東が不動の1番としてチームをけん引。「右腓骨(ひこつ)骨折」で1カ月離脱がありながら、リーグ4位の打率3割2厘。25盗塁はトップタイで得点のカギを握った。杉山はオスナの代役守護神として11セーブ。セーブをあげた登板は全て無失点だ。【只松憲】
<3>オリックス
打者MVP:太田
投手MVP:九里
7年目の太田が本領発揮。リーグ3位の打率3割5厘をマークし、12球団トップの打線をけん引した。移籍1年目の九里はイニングイーターとしてフル稼働。16試合でリーグ3位の106回2/3を投げて7勝。宮城、曽谷ら若い先発陣を引っ張る。【村松万里子】
<4>西武
打者MVP:ネビン
投手MVP:山田
昨季91敗から発展途上にあるチームで、完敗する試合もまだある。そんな中でも助っ人ネビンの技術、集中力は若いチームへの何よりの手本。今井、隅田ら先発陣とクローザー平良が目立つが、高卒3年目の山田が必勝リレーに定着できたのも大きい。【金子真仁】
<5>楽天
打者MVP:村林
投手MVP:西口
村林が攻守で光った。宗山の入団に伴い、主戦場は遊撃から三塁に変わったが、守備力は健在。打率もリーグ2位の3割1分3厘7毛と好調だ。西口は30試合で2勝0敗19ホールド、防御率0・94と安定。後半戦の巻き返しへ2人の活躍は欠かせない。【山田愛斗】
<6>ロッテ
打者MVP:寺地
投手MVP:木村
寺地は前半戦打率2割7分4厘と持ち前の打撃センスを発揮し、攻守で躍動。木村は中継ぎスタートで開幕3戦目で初勝利を挙げると、先発に転向してからも安定感を見せ先発初勝利を飾った。若手が躍動した中で2年目コンビが存在感を放った。【星夏穂】