阪神佐藤輝明(2025年7月19日撮影)

セ・パ両リーグの前半戦が21日、終了した。セ・リーグ各球団の担当記者が、投打のMVPを挙げながら、これまでの戦いぶりを総括した。

<1>阪神

打者MVP:佐藤輝

投手MVP:村上

4月中旬から4番に座る佐藤輝を中心に、1~5番は隙がなく、下位にも1発が出る強力打線となった。チームトップ8勝を挙げる村上を中心に先発ローテは安定感があり、ブルペンも盤石でチーム防御率は12球団トップ1・99。投打に躍動が続いた。【磯綾乃】

<2>DeNA 

打者MVP:佐野

投手MVP:東

リーグ最速で10勝を挙げたエース東がけん引した。1人で貯金6を作り、ジャクソン、ケイら安定感抜群の先発陣の中心で活躍。チーム打率は同最下位の中日に1厘差の2割2分7厘と苦しむ中、佐野が打率2割7分3厘、7本塁打と気を吐いた。【小早川宗一郎】

<3>巨人

打者MVP:泉口

投手MVP:山崎

泉口が遊撃手で定位置をつかんだ。4月9日DeNA戦で今季初スタメンに抜てきされると79試合に出場。チームトップの打率2割7分9厘をマークした。山崎は防御率1・07と抜群の安定感。16試合に先発して8勝2敗、109イニングを快投した。【為田聡史】

<4>中日

打者MVP:上林

投手MVP:松山

新守護神松山は右尺骨肘頭疲労骨折で7月4日に抹消されるまでのチーム勝利数32のうち28セーブと驚異的な働きだった。セーブ機会での失敗なし。8月中旬の復帰を目指している。野手は移籍2年目でレギュラー奪取の上林が走攻守で貢献した。【石橋隆雄】

<5>広島

打者MVP:ファビアン

投手MVP:中崎

来日1年目ファビアンが早くも日本野球に適応した。10本塁打、44打点はいずれもチームトップ。2番から7番までの打順を務めた。開幕時、勝利の方程式と期待された栗林とハーンの調子が上がらない中、中崎が登板場面を問わず、ブルペンを支えた。【前原淳】

<6>ヤクルト

打者MVP:オスナ

投手MVP:石山

故障者続出に苦しんだ中、オスナはチームで唯一の全試合出場。得点圏打率は3割2分5厘と打線を引っ張った。ベテラン石山は28試合登板で14セーブ、7ホールドの防御率0・66と奮闘。リード時は無失点と勝てる試合を着実に白星につなげた。【上田悠太】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【セ】首位阪神は佐藤輝&村上、DeNA佐野&東 前半戦の各球団投打MVPを担当記者が選出