【巨人】阿部監督「野球は何が起こるかわからない」5点差ひっくり返し、阪神にサヨナラ勝ち
<巨人6-5阪神>◇21日◇東京ドーム
巨人が、最大5点差をひっくり返し、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。オールスター前最後の試合を白星で飾り、同一カード3連敗も阻止。対阪神戦の連敗も5で止めた。
同点の9回2死満塁から、吉川尚輝内野手(30)が中前へサヨナラ打を放ち、試合に終止符を打った。
5点ビハインドの7回には、先頭の佐々木俊輔外野手(25)、吉川の連打で無死一、三塁の好機をつくり、4番増田陸内野手(25)の中前適時打と相手失策で2点を返し、なおも1死一、三塁からリチャード内野手(26)が2番手ネルソンから起死回生の同点3ランを放った。
阿部慎之助監督(46)は「いや、本当ね、意地を見せてくれました。みんなつないで、つないで。良く追いついた。みんな頑張ったので、勝ちにつながったと思います」と評価した。
最大5点差をひっくり返し、劇的な逆転勝利については「野球っていうのは、何が起きるか分からないって、思って見ていたので、本当に良く追いついてね、最後ああいう形になったなと思います」と話した。
首位阪神とのゲーム差を10ゲーム差に縮め、シーズン前半戦が終了した。
◆吉川のサヨナラ安打は今年5月1日広島戦以来7本目。巨人では王のサヨナラ安打15本が最多で、7本は松井、高橋由ら7人に並ぶ球団9位タイとなった。また、巨人の5点差逆転勝ちは、今年開幕戦の3月28日ヤクルト戦(0-5→6-5)以来で、阪神戦では77年4月28日(5-10→11-10)90年4月21日(6点差=0-6→7-6)に次いで35年ぶり3度目。