【解説】ドジャース打順変更 1番ベッツ、2番大谷翔平 ロバーツ監督の意図とは
<ドジャース-ブルワーズ>◇20日(日本時間21日)◇ドジャースタジアム
ドジャースが打順のテコ入れに踏み切った。昨年6月17日からトップバッターに定着していた大谷翔平投手(31)を打順2番とし、2番打者だったムーキー・ベッツ外野手(32)が1番打者に変更となった。大谷の2番起用は、昨年6月16日以来、399日ぶり。
ロバーツ監督は試合前、打順変更の意図について「ムーキーを先頭打者として起用することで、『とにかく出塁する』というマインドセットを与えられると感じた。彼はキャリアの中で1番打者に慣れているし、大丈夫だろう。ショウヘイ(大谷)やその後ろの選手たちにチャンスを作ろうということ」と説明した。
ベッツは昨年開幕からトップバッターを務めていたが、左手の骨折で約2カ月離脱。その間、大谷が1番打者として起用された。
ベッツの復帰後も大谷が1番、ベッツ2番で継続。今季もその形でスタートしたが、ベッツの打撃不振が長引いた。ブルワーズ戦の前の時点で7月は打率1割8分8厘。今季通算では同2割4分1厘、11本塁打、45打点、OPS(出塁率+長打率)は0・688に沈んでいた。
一時的な措置なのか、今後も1番ベッツ、2番大谷の形を取るのか。同監督は「どれくらい長く続けるか分からないが、マックス(マンシー)が復帰してから、また考える。左投手でも右投手でも当面は(ベッツに)1番を打たせる」と見通しを示した。変更を考え始めたのは「だいたい2、3週間前から」とも明かした。