横浜大島監督=25年6月

<明治安田J1:横浜3-0名古屋>◇20日◇第24節◇日産スタジアム

横浜F・マリノスが名古屋グランパスを3-0で撃破した。4月以来3カ月ぶりに最下位を脱出したが、大島秀夫監督(45)は「依然として厳しい状況なのは変わらない」と気を引き締めた。

前半に2点を奪って主導権を握ると、後半追加タイムに3点目を挙げての完勝。前節1-0で勝利した5日の横浜FC戦に続き、完封勝ちを収め「2週間で準備してきたものを選手たちが出してくれた。狙い通りにいった」と振り返った。

前半35分に新加入のFW谷村海那(27)がCKの流れから先制点を決めた。6日にJ2いわきFCから移籍したばかりだが「合流して、すぐに使うプランを自分の中では持っていた。ハードワークができる貴重な選手。結果で証明してくれたと思う」と称賛した。

この日は、横浜を応援する横断幕などの掲出物、太鼓などの鳴り物を含む楽器類の持ち込みと使用が禁止された。前節の試合前にサポーターが集団での威嚇、挑発や、花火、発煙筒の使用といった違反行為をした問題を受け、厳しい措置がとられた。

それでも「サポーターの皆さんが一体となって、大きい声で応援してくれた」と感謝。終盤には足をつる選手もいる中で「スタジアム全体の後押しがあって、最後まで走り切れたゲームだった」と思いを明かした。

18位に浮上したものの、降格圏のまま。次戦は8月9日、東京・味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦する。「次の試合までの時間で、もっともっと精度を上げる。新加入の選手も入っているし、全員で理解して精度を上げる。これに尽きる」と意気込んだ。【飯岡大暉】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【横浜】最下位脱出も大島秀夫監督「厳しい状況は変わらない」 太鼓&横断幕禁止の応援にも言及