ヤクルト対広島 1回裏ヤクルト無死、左前打を放った岩田(左)(撮影・江口和貴)

<ヤクルト8-7広島>◇20日◇神宮

ヤクルト岩田幸宏外野手(27)が12球の執念で打線に火をつけた。初回、いきなり3点を先制された直後。嫌な空気が流れる中、1番打者として打席に入った。

3球目でカウント1-2と追い込まれても、簡単には終わらない。7球でファウルを打ち、しぶとく食らいついた。そして12球目。広島玉村のカーブを捉え、左翼線に落とす安打とした。岩田の粘りが沈みかけたベンチに勢いを呼び戻し、初回の3得点で同点となった。

岩田は「3点を取られても、まだ初回。塁に出て、やるべきことやれば、後ろに流れは来る。粘れて、最後にヒットで出られたのはよかった」と胸を張った。2回の死球、6回の四球を含め3出塁し、2度のホームを踏んだ。乱打戦の勝利に貢献し「塁に出るのが仕事」と役割を全うし、乱打戦の勝利に貢献した。

高津監督は「岩田の初回の出塁は大きかった。もちろんホセ(オスナ)の1発も大きかったけどね」とリードオフマンの粘った末の出塁をたたえた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】逆転呼ぶ岩田幸宏の12球の執念 初回3点劣勢から先頭出塁「やるべきことやれば」