【町田】東京Vに競り勝ち5連勝 黒田監督「町田の強さ、勝ち方を表現」試合中断直後に決勝点
<明治安田J1:東京V0-1町田>◇20日◇第24節◇味スタ
FC町田ゼルビアがアウェーで東京ヴェルディを下し、5連勝となった。
内容は負けゲームだったが、得意のリスタートから1点をもぎ取り逃げ切った。
後半18分、DF林幸多郎のロングスローを起点に、ゴール前で競り合いからこぼれた浮き球をDF菊池流帆が右足ボレーでたたく。大きく弾んだボールがゴール右隅に飛び込み均衡を破った。
シュート数は町田の4本に対して東京Vは12本。前半11分にはクロスからFW染野唯月に決定的なシュートを打たれたが、GK谷晃生がビッグセーブ。攻め込まれながら要所を締め、町田得意のウノゼロ(1-0)をまた積み上げた。
黒田剛監督は「ゼロで抑えられたのが大きい。町田らしいというか、町田の強さ、勝ち方を表現できるようになってきた。クリーンシートで抑えられたのは大きな収穫」と満足感をにじませた。
得点の場面も後半8分にFW西村拓真が東京V・DF綱島悠斗と頭部をぶつけ、試合が10分近くもストップ。プレー再開から間もないタイミングでの得点だった。そういう「リスタート」を物にするところも、勝負師・黒田監督が率いるチームらしかった。
「ゲームが途切れた後は得点しやすいし、失点もしやすいと伝えていた。(青森山田高で)高校サッカーをやっていた時に結構、点数が動いたので、そこを一気に突いていく。切れたタイミングで相手の足が止まった時、集中力が切れた時に一気にのみ込んでいくというのはゲームプランとしてあった。しっかり取れたのもそういうタイミングだったし、そこの勝負勘、勝負のキワを選手たちが全うしてくれた」
内容でなく、勝ったチームが強い。その姿勢を実践し、チームも6位に浮上した。