巨人対阪神 ヒーローインタビューを終えスタンドに手を振る阪神小幡(撮影・浅見桂子)

<巨人1-2阪神>◇20日◇東京ドーム

阪神小幡竜平内野手(24)が476日ぶりの1発で試合を決めた。0-0の2回2死。先発赤星の内角119キロカーブを泳がされることなく、グッとこらえてバットを振り抜いた。右翼へ角度良く上がった打球は、そのままスタンドイン。今季1号の先制ソロだ。

「手応えはしっかりあったので、入ってくれてよかった。あまり打たないので速く走りすぎましたけど。気持ちよかったです」

昨季3月31日巨人戦以来となる、自身プロ3本目のアーチ。前回に続く東京ドームでの1発となった。4回1死満塁の場面では、再び右翼へ飛距離十分の犠飛もマーク。「なんとか事を起こそうという気持ちでいきました」。チームの全得点となる2打点を稼ぎ、1点差勝利を導いた。

本塁打、犠飛ともに角度のついた打球。小幡自身は試合後に要因を明かした。「タイミングをしっかり取れている時は角度もいいのが出ると思う。タイミング次第だと思います」。すでに自己最多49試合でスタメン出場する今季。打撃面では少し上からたたくイメージを持つなど工夫を重ねる中、最も大切にする意識が「タイミング」だった。

「1番はタイミング。タイミングが差されるとフライが上がったり空振りしたり、ゴロになったりする」

この日の2打席ともに早めに構え、ボールに遅れることなく前でさばいた打撃。大切にする意識が実った2打席だ。藤川監督も「最近は本当に飛距離が伸びてきていて。またここからさらに成長してほしいと思いますね」と称賛した。

故障によるファーム再調整も経て、現在は走攻守にわたってチームを支える。着々と遊撃定着へ前進していく中でも、小幡に緩みはない。「常にやるべきことをしっかりやるだけ。準備からしっかりして、1日1日やりたいと思います」。

背番号38が、日々頼もしさを増している。【波部俊之介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】小幡竜平、試合決めた476日ぶり1発!「気持ちよかった」打撃の意識は「タイミング」