【高校野球】完封の吉田大輝「泥臭い野球が持ち味。決勝も継続」熱投111球6K無四球/秋田
<全国高校野球選手権秋田大会:金足農1-0ノースアジア大明桜>◇20日◇準決勝◇こまちスタジアム
昨夏甲子園に出場した金足農が、準決勝で宿敵を破り、決勝進出を決めた。
18年甲子園で準優勝した同校OB、オリックス吉田輝星投手(24)の弟でエース吉田大輝投手(3年)が先発し、9回111球を投げて7安打6奪三振無四球で完封。最速は144キロをマークし、ネット裏には5球団のスカウトが集まった。
9回2死からは大会前に兄からもらったグラブに投ゴロが収まり、雄たけびをあげた。
「最近グローブ新しくして、まだなじんでなくて、最近エラー続いていたので」と苦笑いだった。
兄からは大会前に激励のメッセージをもらった。「真っすぐ張ってくる中でも変化球でかわせるのが武器。最終回は1点取られたら同点。気持ち入れたらまたカナノウに流れ来ると思っていた。気持ちも自然と出た」と喜んだ。
4回の決勝点は押し出し死球だった。「粘り強い、泥臭い野球がうちの持ち味。決勝も継続していきたい」。22日の決勝は鹿角と対戦する。「今まで支えてくれた人に、いつも応援してくれている人たちにも恩返しできるように勝って優勝したいです」と誓った。