三田学園対須磨翔風 勝利した三田学園ナインがスタンドにあいさつする(撮影・林亮佑)

<高校野球兵庫大会:三田学園3-2須磨翔風>◇20日◇4回戦◇高砂球場

三田学園が「三輪ツインズ」の連続適時打で逆転し、3年連続16強入りを果たした。

0-1の6回。1死満塁から5番で兄の三輪奈由太内野手(3年)が同点打を放つと、6番で弟の三輪歩由太外野手(3年)が勝ち越し打。ともに大きくほえて、喜びを表現した。

奈由太は「うしろにいいバッターがいるので気楽に入れた。つなぐことしか考えてなかった」と弟につなぐ意識で好結果へつなげた。一方の歩由太も「奈由太が点を取ってくれたので気楽に入れた」と互いに好影響。双子の連打で逆転に成功した。

岩根健太監督(42)も「双子がよくつないでくれた。思い切りの良さがあって、バッティングが売り。あまりそろいぶみは少ないんですけど、今日は連打でつないでくれた。ポイントゲッターとして仕事してくれたのは大きい」とたたえた。

三田学園は1925年(大14)創部の古豪。これまで同校は過去4度甲子園に出場しているが、いずれも春だ。昨秋は兵庫3位も近畿大会では市和歌山に1回戦で0-1。三輪ツインズは両者ともに無安打に終わり、甲子園出場を逃していた。

三輪ツインズは小学生の頃から同じチームでプレーしてきたが、別の大学を目指しており、一緒にプレーするのは高校が最後。奈由太が「2人でできるのは最後なので楽しみたい」と話すと、歩由太も「持てる力を出して悔いなく終わりたい」と見据えた。夏初出場へ、まずはベスト16に進出した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校野球】三田学園が16強入り 「三輪ツインズ」の連続適時打で逆転勝ち/兵庫