【高校野球】駒大苫小牧、OB伊藤大海からのプレゼントで鍛えた攻撃で北海に打ち勝つ/南北海道
第107回全国高校野球選手権南北海道の準決勝が19日にエスコンフィールド北海道で行われる。
18日は4校が会場での公式練習に参加した。2年ぶり4強の駒大苫小牧は07年以来の夏甲子園を目指し、今春全道3連覇の北海と対戦する。2年前の夏に同じく準決勝で対戦し、敗れた相手だけに、04年の初日本一時の主将だった佐々木孝介監督(38)は「それがまたうれしくて、ワクワクしている」と対戦を心待ちにする。
同校OBの日本ハム伊藤大海投手(27)からのプレゼントで鍛えた攻撃で打ち勝つ。昨季の最多勝利をきっかけに、打撃ケージが寄贈された。今月3日に届き、5番・蔵本真ノ輔外野手(3年)は「毎日使っています。あこがれの先輩」と話す。1回戦大麻戦で3安打2打点の活躍を見せた中軸は、先輩の本拠地での試合に「実際にグラウンドに立ってみると、戦う場所と感じた。やってきたことをしっかり試合でできれば」と意気込む。
伊藤は甲子園に2年春に出場したが、夏は届かなかった。蔵本は「先輩たちの分も思いを背負って、自分たちが必ず夏の甲子園に行くって気持ちでやってきた」と覚悟を見せる。全国連覇から20年の夏、駒苫の聖地帰還まであと2勝だ。【保坂果那】