【ソフトバンク】異例のベルーナ投手練習で獅子「最強投手陣」予習バッチリ モイネロ、東浜、大津
予習はバッチリ! ソフトバンクは18日、異例ともいえるベルーナドームでの投手練習を行った。蒸し暑い敵地でリバン・モイネロ投手(29)、東浜巨投手(35)、大津亮介投手(26)がマウンド確認などでイメージを膨らませた。前半戦最終カードは西武3連戦。今井、武内、隅田の「最強投手陣」に対抗するべく、ソフトバンクも入念な準備で備えた。
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静寂のベルーナドームでモイネロ、東浜、大津が黙々と汗を流した。チームはこの日に空路で東京入りしたが、先発3人衆は前日17日から東京入り。みずほペイペイドームが使用できないという事情込みだが、ベルーナドームでの投手練習は異例だ。
蒸し暑い敵地を貸し切っての調整はイメージを膨らませるためにも好都合。今季は西武今井が熱中症になるなど、夏場に過酷な球場。これで予習はバッチリだ。倉野投手チーフコーチも「ありがたいです。こうやって貸してもらえるのは」と西武側に感謝した。
19日に先発するモイネロは「マウンドの感覚を見られる。他と違うところもあると思うし、そういう意味では思い出すじゃないけど、確認できるからいいね」と心地よい汗をぬぐった。当地は先発転向した昨季から4勝0敗、防御率0・46。「ライオンズはビジターとホームで打ち方が違う感じがする。油断せずに投げていきたいね」と細心の注意を払ってチームトップ8勝目を目指す。
20日のカード2戦目は東浜の予定。右腕にとっては2週間ぶりの1軍登板だ。投手陣最年長タイの右腕も「珍しいですよね。しばらくしていない」とベルーナドームでの投手練習について言及。その上で「(球場に)早めに入らせてもらって、実際に試合をする球場で練習をして、マウンドを確かめるというところではすごく利点がある」とうなずいた。東浜も当地では昨季から3勝1敗、防御率1・96の好相性。4月20日の今季初先発もベルーナドームで7回1失点の好投で1勝目を刻んだ。所沢で相性のいい2人で2カード連続の勝ち越しを決めたい。
3戦目に先発する大津は2軍降格後6試合に先発して防御率1・13。結果を出して1軍マウンドを勝ち取った。西武側は今井、武内、隅田と小久保監督が「最強投手陣」と呼ぶ3人が先発する見込みだが、ソフトバンク側も入念な準備で対抗する。首位日本ハムとは2ゲーム差。首位ターンの可能性も残すタカが前半最終カードへ挑む。【只松憲】