5月23日の楽天戦で本塁打を放った郡司

日本ハム郡司裕也捕手(27)が、相性抜群の“第2の故郷”仙台で打ちまくり、9年ぶりの単独首位ターンを引き寄せる。仙台育英出身の郡司は今季、楽天モバイルパークで19打数8安打の打率4割2分1厘と、球場別最高打率を残している。チームは19日楽天戦引き分け以上なら、ソフトバンクの結果次第で前半戦単独首位ターンが決まる。大好きな舞台で再び快打を放ち、前半戦ラストカード3連勝締めにつなげる。

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郡司が“故郷”で再び暴れまくる。今季、どの球場よりも、仙台での成績が、抜群に良い。打率4割超えだけでなく、5月23日の対戦では2回に3号ソロを放ち、この1点のみで1-0勝利。今季敵地で唯一の本塁打を放ち、守備では自らスタメンマスクを被り、金村を9回5安打完封に導いた。極上データにも「運もありますし、なんとも言えないですけど」と至ってクール。その上で「相手が勝手に警戒してくれますからね」と、捕手らしく慎重に、先の先を見据えた。

楽天戦は何とか3連勝して、新庄監督が目指す目標に到達したい。16日西武戦に敗れ、貯金は18に減った。郡司は「ボスが貯金21で(前半戦を)締めたいと言ってたんで(楽天戦)3連勝しなきゃ。交流戦もボスの言った通り(11勝7敗)になりましたし。そのあとチームの状態も上がった。それを達成できるようにしたいですね」。19日の初戦に勝てば、ソフトバンクが引き分け以下で、前回優勝した16年以来9年ぶりの単独首位ターン。まず1ステップ乗り越え、前半戦貯金21への道を、突き進む。

千葉出身で、慶大では東京や神奈川、プロ入り後は名古屋で中日時代を過ごして、現在は北海道を拠点に活躍中。それでも「高校で実家を出て以来、故郷が何個あるかわからないですけど、お気に入りの故郷であることは間違いないですね」と仙台への思い入れは強い。何ものにも変えられない“いくえい郡司”の熱き思いが、前半戦ラストカードを飾る、キーポイントになる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】郡司裕也の極上データ、第2の故郷で打ちまくる!16年ぶり単独首位ターン&貯金21へ