【東京V】城福監督、大股で前進する“ライバル”町田に「去年の0-5含め、やはり特別な相手」
東京ヴェルディが、次節20日のホーム戦に“ライバル”FC町田ゼルビアを迎える。同じ東京のクラブとして23年はともにJ2を戦い、24年から同時にJ1に昇格。町田が3位に入れば、東京Vも下馬評を大きく覆す6位フィニッシュと旋風を巻き起こした。
城福浩監督(64)は18日、東京・稲城市のクラブハウスでメディア対応し、とかく比較されがちな町田について、こう見解を述べた。
「町田は劇的にチームとか取り巻く環境を変えて、毎年、毎年大股で前進してきているチームだと思う。我々と戦ったJ2の時代も、その前年と比べたら全く様変わりしていましたし、じゃあ、そのメンバーがJ1で全員生き残ったかというとほとんどメンバーを変えています。
資金力と環境を整備して戦った去年があって、その去年のメンバーで満足したかというと、そうじゃない補強をしている。ほとんどが代表か、元代表でそろえているという意味では、今や神戸とか浦和と並ぶような高い志を持ったクラブだと思います。
実際にあれだけ勝っているメンバーを変えてくるというのは、その位置で満足していないということだと思います。それはたまたま同じタイミングでJ2からJ1に上がったクラブですけども、まったく異なる歩みをしているクラブだと思います」
同じ東京のクラブとして、互いを刺激し合える関係にある。ヴェルディ対ゼルビアはサッカー界を盛り上げていく役目も担っていると考えている。
「いいライバル関係にあればいいですけど、ライバル関係って言えるようにするには、我々はやるべきことがたくさんある。その埋めるべきものを認識しながら、その1試合にかける思いってものは、誰1人として負けちゃいけないと思います。そこで全員が勝って初めて対等に戦える。そういう戦力差だと思うので。相手もホームでああいう試合(1-0で東京Vが勝利)をしたというところで、かなり思うところもあると思いますし、自分たちもこのチームの歩みの対極さとか、去年の0-5(で東京Vが大敗したこと)を含めて、やはり特別な相手なので、いい試合をしてサッカー界を盛り上げられたらいいかなと思います」
今季のアウェー戦では、町田の一瞬のスキを突くプレーで1点を挙げ、1-0の粘り勝ち。だが町田が戦い方を固めリーグ4連勝と波に乗る中、まったく別ものになると警戒心を抱く。
「トランジションのところはさらに町田の強みでもありますし、アウェーでやれたからってあのような感じで試合に入ったらとんでもないことになるかなと思っています」
ようやく梅雨が明け、夏本番を迎える20日の味スタはヒートアップ必至の好ゲームとなりそうだ。