バルセロナ・ヤマル(ロイター)

バルセロナは16日、スペイン代表FWヤマル(18)が今季から背番号10をつけることを発表した。

バルセロナは今年5月、ヤマルと来年で満了する契約を31年6月30日まで5年延長することで合意した。その際、契約解除金は前回の契約更新時と同じ10億ユーロ(約1700億円)に設定されていた。

そして今月13日にヤマルが18歳の誕生日を迎えて成人になったことで、16日にホームスタジアムのSpotifyカンプ・ノウのオフィスで正式に新契約を締結した。

バルセロナはさらにこの日、アンス・ファティがモナコに期限付き移籍したことで、空いた10番をヤマルが付けることを発表。ヤマルはこれまで、41番でトップチームデビューを飾り、27番を経て、昨季は19番のユニフォームを着用していた。

ヤマルはその後のインタビューで、「小さな頃からの夢で、僕も家族も本当に幸せだ。今後も今のような状態を維持していきたい」と喜びを露わにした。

今後の目標については「常に勝利を収めて楽しみたいし、僕はまだ若いので成長し続けたい。でも何より勝ち続けたい」と明言。そして、「バルサは僕の人生だ。7歳の時からここにいる。ラ・マシア(バルセロナの下部組織)の子供たち全員にとって、トップチームに到達することが夢だ。僕はそれを成し遂げたので、今後も努力し続けなければいけない」と決意を述べていた。

さらにヤマルは記者会見に出席し、「この契約延長は僕が人生のクラブでプレーを続け、楽しむことができることを意味している。プレッシャーはまったくない。新たな背番号で今後も楽しんでいける」とコメントした。

かつて数々のレジェンドが背負ってきた10番の重みについては「メッシは自分の道を作ってきた。僕も自分の道を作っていく。10番は今、アンス・ファティから引き継がれた。僕もすべてのクレ(バルセロナサポーター)を幸せにしたいと思う」と返答した。

そして「マラドーナ、ロナウジーニョ、メッシはサッカー界、このクラブのレジェンドだ。彼らのすべてを大切にしていきたい。クラブの信頼に感謝しているし、その遺産を引き継げるように努めていく」と意気込みを語っていた。

ヤマルは7歳でバルセロナの下部組織に入団した。15歳の23年4月に行われたベティス戦でトップチームデビューを果たし、クラブ史上の最年少出場記録を更新。それ以降のわずか2年間で公式戦106試合に出場して25得点34アシストを記録し、2度のスペインリーグ優勝を含む4タイトルを獲得している。

スペイン代表では23年9月のジョージア戦でデビューを飾り、同国史上の最年少出場記録および最年少得点記録を更新。24年の欧州選手権優勝に貢献し、同大会のアシスト王に輝き、最優秀若手選手賞に選出された。

個人ではこれまで、ゴールデンボーイ賞、コパ・トロフィーなど、若手選手の賞を獲得している。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 ヤマル、バルサの背番号10が決定「メッシは自分の道を作ってきた。僕も自分の道を作っていく」