デフサッカー日本代表主将「最低でも世界一、最高で世界一」11月東京開催デフリンピックへ誓い
あいおいニッセイ同和損保の国際大会出場選手取材会が16日、都内の同社で開かれた。
五輪(オリンピック)、パラリンピック競技の選手ら6人が一堂に会し、11月に東京で開かれる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」で優勝を目指すデフサッカー日本代表のGK松元卓巳主将(35)らが決意を述べた。
デフサッカー日本代表は23年W杯で準優勝。集大成の舞台に向けて「ホームの日本で開催されるところは大きなパワーになってくる。最低でも世界一、最高で世界一。聴覚障害者という分かりにくい障害がある。デフリンピックという大会を、皆さんに知ってもらう。オリパラに比べて認知度も低いですし、知ってもらうということと、結果で大きな意味合いを持つ大会になると思っています」と気持ちを高めた。【松本航】
◆出席者のコメント
◇競泳・小堀倭加(7月に世界選手権へ出場)
「昨年の(パリ)五輪後は引退も考えていました。悔しさも残っていて、現役を続ける方向で進めてきました。今回は(自由形ではなく400メートル)個人メドレー。少し緊張している部分もありますが、楽しみな気持ちが大きいです。決勝進出の目標をぶらさず、皆さんに泳いでいる姿をお見せできるように、精いっぱい頑張っていきたいです」
◇競泳・松本信歩(7月に世界選手権へ出場)
「200メートル個人メドレーで、目標としてはパリ五輪でかなえることができなかった決勝進出と自己ベストです。今までは結構、国際大会で緊張してしまうことが多かった。自信を持って臨めるように、今回はしっかりとした準備が、残りの期間でできればと思います。レースでは自分の良さであるバタフライで、他の選手より前に出られる。スタートとターンでも、他の選手を離すようなレースができたらと思っています」
◇パラ水泳・荻原虎太郎(9月の世界選手権に出場)
「100メートルの背泳ぎと200メートル個人メドレー、リレーにも、もしかしたら出るかもしれません。見どころは背泳ぎが他の選手と全然違って、バタ足を使うところを自分はドルフィンキックで泳ぎます。背泳ぎを2022年から始めて、やっと3年目。ずっと絶不調が続いていた中で、今年は復調気味。世界選手権では、ここにメダルを持ってこられるように頑張ります」
◇デフサッカー・松元卓巳(11月のデフリンピック出場を目指す)
「代表選手はまだ内定の発表をしていませんが、今回選ばれたら4大会目のデフリンピックになります。この大会で世界一を公言して、今までやってきました。日本で開催される喜び、日本の皆さんと一緒に世界一、金メダルを取って、皆さんに良い報告ができるように頑張りたいです」
◇車いすバスケットボール・岩田晋作(6月のU23世界選手権で8位)
「チームの目標としていたメダルラウンド進出はかなわなかったですが、みんなで頑張って戦ってきました。個人の強みの得点力、リバウンド力を生かして、2つの項目で2桁を記録した試合が半分を占めていました。自分の長所を生かしたプレーができたと思います。世界のレベルは高く、自分の実力の足りなさも痛感しました。そういったところに目を向けて、練習を積み重ねたいと思います」
◇パラ陸上・岡野華子(9月のパラ陸上世界選手権に出場)
「昨年は世界と戦う厳しさを実感しました。今大会ではメダルを取りたい気持ちはありますが、正直まだそこまで狙えるレベルではないので、インド(大会)までにはトレーニングを積んで、自分の実力が発揮できるように頑張ります」