【なでしこ】中国とスコアレスドローで3連覇に黄信号 優勝の行方は韓国対台湾の結果次第に
<東アジアE-1選手権:日本0-0中国>◇16日◇第3戦◇水原
【水原(韓国)16日=永田淳】東アジアE-1選手権の第3戦で、日本女子代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が中国代表(同17位)と引き分け、大会3連覇達成が難しい状況となった。
前半は中国の圧力を受ける時間帯が多く、ラストパスの精度も欠いたことで思うようにチャンスをつくれず。前半22分にFW吉田莉胡(23=INAC神戸)からのパスをMF成宮唯(30=同)がワンタッチパス。これを受けたFW樋渡百花(19=日テレ東京V)が右足で狙ったが、決めることはできず。スコアレスで試合を折り返した。
1点が欲しいなでしこジャパンは、後半24分に大胆に選手と配置を入れ替えてゴールを狙いにいく。システムを3-5-2とし、センターバックだった高橋はな(25=三菱重工浦和)を前線に移し、塩越柚歩(27=日テレ東京V)とのツートップに。FWで選出された山本柚月(22=日テレ東京V)がサイドバックから3バックの右にする攻撃的な陣容でゴールを目指した。しかし同アディショナルタイムに相手GKとの競り合ったこぼれ球を高橋がループで狙うもわずかにゴール右へ外れ、終了間際にFW愛川陽菜(21=INAC神戸)からのラストパスを受けた高橋が左足で狙ったシュートも、枠を捉えられなかった。
この結果、優勝決定は午後7時30分開始の韓国対台湾の結果に委ねられることになった。しかし今大会の規定では、勝ち点で並んだ場合の順位決定に得失点差が含まれず、当該対戦の結果が優先されるため、勝ち点5で3カ国が並んだ場合、中国と2-2で引き分けている韓国が勝てば韓国が優勝、韓国が引き分け以下だった場合は、日本と中国が並ぶが、全体の得失点差で上回る日本の優勝となる。