【高校野球】春16強都島工が敗退 監督と社会人レジェンド投法の三樹が佐竹功年氏に感謝/大阪
<高校野球大阪大会:大冠6-3都島工>◇16日◇3回戦◇万博記念公園野球場
シード校の都島工(大阪)が、逆転負けで4回戦進出を逃した。
小宅健太郎監督(38)は「三樹で勝ってきたチーム」と2戦連続で背番号1の三樹(みき)凛太郎投手(3年)を送り出し、2試合計240球の熱投。8回10安打6失点で「悔いが残る悔しい試合だった」と三樹。初回に先制したがミスが重なり逆転を喫した。
「大阪の工業高校を盛り上げたい」と指揮官は4月下旬に部のインスタグラムを開設。3カ月でフォロワー1000人が集まった。投稿内では、練習試合の結果など、詳細を載せられない際はスコアとともに、チャットGPTで人工知能(AI)が生成した指揮官の似顔絵写真を掲載することもある。
インスタグラムを通じて、思いがけない縁ができた。三樹は指揮官のアドバイスで、昨季までトヨタ自動車でプレーした佐竹功年氏(41=現副部長)の投球動作を参考に投手として成長。初戦突破後、同SNSを通じて交流が実現。「勝ったこと以上にうれしかった。佐竹さんのおかげで三樹は変わった」と指揮官は感謝を口にし、今秋トヨタが出場予定の社会人野球日本選手権(京セラドーム大阪)の観戦計画も明かした。
三樹も「会えたら感謝の言葉を伝えたい」と話し、「大学でもこのフォームで、さらにレベルアップしたい」と誓った。【中島麗】