【高校野球】横浜「ここで終わるのか」村田監督の言葉に奮起、7回コールドで3回戦突破/神奈川
<高校野球神奈川大会:横浜7-0川崎北>◇15日◇3回戦◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか
センバツ優勝の横浜が7回コールドで3回戦を突破した。
「ここで終わるのか?」。5回まで川崎北の先発、枦田陽太投手(3年)の緩急を使った投球にわずか4安打2得点に抑えられると、村田浩明監督(38)は、グラウンド整備の間、選手たちに問いかけた。
指揮官の言葉に、横浜ナインが奮起した。6回には2死三塁から相手失策で1点。為永皓内野手(3年)の中前打で2死一、三塁とし、阿部葉太外野手(3年)の左越え適時二塁打で2点。さらに小野舜友内野手(2年)の右前適時打と、この回一気にたたみかけ4得点を挙げた。
優勝のその時まで、一切、手は抜かない。村田監督は「勝っているボケというか。勝ち慣れをすごく感じた」と、14日は試合前日というのに、紅白戦を2試合行い、夜遅くまで練習。この日も朝4時からバッティング練習を行い、試合に臨んでいた。主砲の阿部葉はこの試合でも3安打3打点と活躍したが村田監督は「阿部葉頼みのチームじゃダメ」と、手厳しい。選手たちにバントや走塁など、細かいミスを挙げ、奮起を促した。阿部葉は「負けたら終わりというのを、全員がしっかり理解していく必要がある。熱くみなぎるパワーをつけて、しっかりと準備していきたいと思います」と、勝利にも笑顔なく。次戦へ向け気を引き締めた。