【データが語る】日韓戦、日本は宿敵韓国に初の3連勝なるか 直近2試合はともに3-0快勝
東アジアE-1選手権で、男子の日本(FIFAランキング17位)は15日午後7時24分からソウル近郊の龍仁で地元韓国(同23位)との最終第3戦に臨む。2連勝同士の一戦で、得失点差で上回る日本は、勝つか引き分ければ2大会連続3度目の優勝となる。
過去の国際Aマッチ通算対戦成績は78試合で日本の15勝23分け40敗(PK戦は引き分け扱い)と大きく負け越し。ただ、21年3月25日の国際親善試合、22年7月27日の東アジアE-1選手権でともに3-0と直近2連勝で、3連勝となれば史上初めてとなる。
韓国サッカー協会の集計による対戦成績は、過去に3試合多く対戦したことになっており、通算81試合で日本の16勝23分け42敗。その戦績を含めて見ても、日本が韓国に3連勝となれば初となる。それにしても、なぜ、この基本的な記録に違いがでるのか?
それはどちらかが間違っているというわけではなく、両国の対戦時のメンバー構成や認識の違いなどによるもの。韓国がAマッチとして集計する67年8月1日のアジア杯予選(日本2-1)、88年12月6日のアジア杯(同0-2)、98年12月7日のアジア大会(同0-2)の3試合を、日本は若手主体のメンバーで臨んだとしてAマッチに数えていない。
実際、タイで行われた98年アジア大会の日本はシドニー五輪世代のU-21(21歳以下)代表で出場。監督はA代表も兼任していたトルシエ監督だったが、若いメンバー構成で臨み、同年のJリーグでMVPに輝いたFW中山雅史らは参加していなかった。一方の韓国は、同年のW杯フランス大会で代表だった5人を含め、FW崔竜洙(チェ・ヨンス)、MF柳想鉄(ユ・サンチョル)らA代表経験者8人を加えた布陣。両国の力の差は歴然で日本は0-2で敗れている。
世代別代表のカテゴリーと大会が整備された今ではこうしたケースも少なくなっているが、日本は五輪世代が出場した試合としてAマッチにはせず、韓国はフル代表で臨んだため、Aマッチの戦績に加えている。
いずれにしても、通算の対戦成績には差があることに変わりはない。だが、日韓共催だった02年のFIFAワールドカップ(W杯)以降は日本が6勝6分け5敗と勝ち越している。