【高校野球】激戦区で波乱!Aシード浦和学院敗退 春季関東8強も11年ぶりの3回戦敗退/埼玉
<高校野球埼玉大会:滑川総合4-1浦和学院>◇15日◇3回戦◇UDトラックス上尾スタジアム
激戦区・埼玉で早くも波乱が起きた。2年ぶりの甲子園出場を狙うAシードの浦和学院が、3回戦で滑川総合に敗れた。
均衡が崩れたのは5回。先発の吉井蓮太郎投手(3年)が突如乱れ、2死満塁から3点適時三塁打を献上。エースの岡部修弥投手(3年)にマウンドを託したが、さらに適時内野安打で1点を与えた。1イニング4失点が重くのしかかった。
頼みの打線は初回から毎回安打こそ出るものの、得点にはつながらず。6回に1点をかえし点差を詰めるが、試合をひっくり返すことはできなかった。「浦学のアーロン・ジャッジ」とも称される4番の藤井健翔内野手(3年)や3番の垣内凌外野手(3年)らプロ注目の逸材を抱える中でも、埼玉の夏を勝ち上がるのは難しい。3回戦にしてそれを突きつけられた。
春季大会は投打がかみ合い、準々決勝では花咲徳栄を11-1(7回コールド)、準決勝は川越東を5ー2、決勝は叡明を7ー2で退け優勝した。関東大会ではセンバツ覇者の横浜に敗れはしたが、2ー3と1点差の好ゲームを見せていた。今大会は優勝候補の大本命に名を連ねた。互いに勝ち上がれば4回戦でセンバツ4強の浦和実との対決が控えていたが、よもやその手前で痛恨の敗戦。3回戦敗退は14年以来11年ぶり。2年ぶりの甲子園出場を目指す戦いが、道半ばで終わりを告げた。