山本由伸「私生活の部分がすごく落ち着いた」成績向上はメジャー2年目で環境適応/一問一答4
ドジャース山本由伸投手(26)が14日(同15日)、ジョージア州トゥルーイストパークでのオールスター戦前日イベントに出席した。
山本はメジャー2年目で初の球宴選出。13日(同14日)のジャイアンツ戦で登板(7回3安打無失点)したため、オールスター戦での登板は控えるが、スターの仲間入りを果たした。今季は19試合に登板して8勝7敗、防御率2・59。
◆山本の一問一答<4>
-去年メジャーに来た時に通用しないと思ったことはあるか
「自分の力がどんなもんかっていうのがわからなかったので。この調整をしたらいけるとか、これじゃあダメと。そういう基準的なのが自分の中になかったので、行けるとも思わなかったし、無理かなとも思わなかったし、とにかく本当にわからないっていう、そういう感じでした」
-周りがみんな巨人みたいな感想を?
「やっぱりみんなすごい体つきも違いますし。でもそれより、やっぱり球場に着いたりしたら、もうすでに、例えばムーキーとかにもう汗だくになってバッティング終わってたり。トレーニングルーム行ったら、試合の終盤、投げる選手がもうバリバリトレーニングしてたり。そういったなんか練習量にすごく驚きましたし、みんな才能だけでやってないんだなっていう。刺激というか、ちょっとショックじゃないですけどね、そういう感じでやってました」
-カーショーは山本の球質を褒めている。日本で野球の教育を受けて良かった点は
「技術の部分で言うと、やっぱりもっと基本的な基礎の部分にすごい、例えば投内連係とか何時間もかけてやったり、そういったところはあったので。そういうフィールディングの部分とかベースカバーとか、そういったのはより他の選手より染み付いてるかなと思います。やっぱり高校野球とかすごいハードなことがたくさんありましたけど、決して無駄にはなってないなと感じます」
-理想とする投手像や憧れの投手は
「やっぱり技術的なところで言うと、やっぱり毎週ローテーションなので。毎週ベストパフォーマンスを出して投げ続けられるピッチャーがいいかなと思いますし、その人間的な部分で言うと、やっぱりカーショー。すごいお手本の選手がチームにいるので、やっぱりプレーしてるところもすごく勉強になりますけど、その他の部分も本当に全てにおいて尊敬できる、チームメートのみんなもそう思うような存在なので、そういった選手になりたいです」
-オールスターに選ばれた気持ち
「最初やっぱりあまり実感というか、うれしいですけどそこまでこうがってくるほどはなかったんですけど。やっぱりこうやって選手に会ったり、同じロッカールームで過ごしたりすると、すごいところにいるんだなっていうのを実感できて、選手としてすごく光栄に思います」
-話をしてみたい選手は
「タティスとかは同い年くらいなので。少し気になります」
-昨年と今年で投球内容の差が出たが要因は
「やっぱり私生活の部分がすごく落ち着いたので、住むところもしっかり決まったり。そういった私生活の、いろんな方のサポートのもと、そこが安定した分、より野球に集中してできるようになりましたし。その野球の中でも、例えばボールだったりピッチクロックだったり、配球の考え方だったり、そういったいろんなところが理解できてきたので、それだけでだいぶ違うかなと感じてます」
-オールスターではABSチャレンジが
「多分、回数も制限があるので、どういった場面で積極的に使うのかとか、そういった作戦面的なところがすごく気になります」
-そのシステムがあること自体は
「やっぱりその1球ですごい流れが変わって、試合終盤とか、もしあれがちゃんとボール判定されてたら、もしかしたら逆転できたのにみたいな。やっぱりそういった悔しい試合ってすごいたくさんあるので、よりフェアな判定になると考えるとすごく楽しみですけど。ピッチャーからすると、なんて言うんだろう、有利なのか、逆により首を絞められるルールになるのか、そこがちょっと楽しみです」
-28年ロス五輪がドジャースタジアムであるが
「メジャーの選手も出るんですか?」
-まだわからないが出場の意欲など
「やっぱりロスで開催っていうのもまたすごくいいなと思いますし。ちょっとわからないですけど、出場できるとなったらメジャーの選手もより盛り上がるんじゃないかなと思いますし」
-来年WBCがある。日本代表への思いは
「やっぱりいろんな試合がある中でも、それはまた特別なものだと思いますし。やっぱりその国の人たちが一丸となって、ファンの方もそうですし。その野球に普段は興味がない方からも応援してもらえるような機会だと思うので、そういったことがすごくいいなと思います」