大谷翔平が濃密に語り尽くす 選手としての展望、長女誕生での新たな生活を16分/一問一答全文
ドジャース大谷翔平投手(31)が14日(同15日)、ジョージア州トゥルーイストパークでのオールスター戦前日イベントに出席した。
大谷は5年連続5度目の球宴選出。ナ・リーグファン投票で最多得票を獲得し、DHでのスタメン出場も決定している。この日は取材対応を行い、プレーや新たな私生活について約16分間、濃密に語り尽くした。
◆大谷の一問一答全文
-二刀流でプレーする中で一番熱く感じる瞬間は
「マウンドの方がいる時間はもちろん長い。プレーする時間が長いので。より重要な局面を迎える場面も多いですし、マウンドにいる時がどちらかというと、結構熱くなってる瞬間の方が長いかなと思います」
-ドジャースの選手ですごいと思った選手は
「どうですかね。中継ぎ全体にもちろん言えることですけど、全員もちろん。中でもジャック(ドライヤー)とカスペリアス選手に関しては、やっぱりチーム全体を見た時に、どこでも投げてくれるし、いつでも抑えてくれるし、やっぱりチーム全体、その中ですごくいい役割を果たしてくれてるなっていうところが多いので、僕の中ではその2人かなと思います」
-スクバルが対戦したいバッターに大谷。明日はスクバルが先発する
「できれば対戦はしたくないですけど、やっぱり全球種で高いクオリティーでコントロール良くゾーン内をどんどん攻めてくるので、そういう勢いにまず負けないように打席の中で準備したいなと思います」
-昨年の球宴はホームランを打ったがMVPは取れなかった。今年はどんなプレーを
「もちろんホームランも含めてヒットを打てればうれしいですし。ただ素晴らしい投手たちがもちろん相手なので、まずは自分のスイングっていうのを打席の中で見せられればいいのかなと思います」
-明日のレッドカーペットは誰と
「妻と歩きます」
-おふたりで
「はい」
-デコピンやお子さんは来ているか
「来てはいます」
-お留守番
「どこかで見るのかなとは思いますけど、一緒にはまだ歩けないので」
-おとといのジャイアンツ戦でバリー・ボンズ氏が来ていた。どんな存在か
「今でも見たりもしますし、やっぱり素晴らしい打者なので。もちろんバリー・ボンズ選手だけではないですけど。そういうメジャーリーグで長く活躍してきた選手たちを目指して小さい頃からやってきたので、そういう人たちの前でまたプレーできるっていうのも、この場所に来て特別なことだなと思ってます」
-ここまで想定と違う投手復帰の過程を踏んできた。現状をどう自己評価
「当時は後半ぐらいからいければ(復帰できれば)いいのかなと思ったんですけど、チーム状況とリハビリのステップ的にも、そっちの方がいいんじゃないかなっていうことで、少し早めに短いイニングでということになった。後半に入ってもうちょっとボリュームを出していけたら、十分良い働きができるのかなと思います」
-今季のポストシーズンでの二刀流と、来年3月のWBCでの二刀流は
「もちろんチーム全体として、ポストシーズンを見据えてるっていうのはその通りだと思うので。今はケガで離脱している選手も含めて、まずはそんな無理することなくというか、本当にポストシーズンに合わせていってる状況だと思うので。そこに自分も投手としてはアプローチしたいなと思ってますし、来年の3月に関しては今年が終わった時点で考えればいいのかなと思います」
-投手と野手でプレッシャーがかかる。プレッシャーをどう最大限のパフォーマンスに変えていくのか
「どうですかね、若い頃の方が、若い頃っていうか、もう何年も前の方がそういうのも感じてたのかなと思うので。もう今は本当に何回も何回も手術したりとか、本当にプレーできるだけで、こういうところでプレーできるだけでありがたいなっていう気持ちの方が強いので。試合入る前もそうですし、試合が終わった後も、まずは何事もなくというか、無事に試合を終えて、今日を終えられたっていうことに対して良かったなっていう気持ちの方が強いので。年齢を重ねていくうちに、どんどんそういうプレッシャーはもちろんあるんですけど、そっちの気持ちの方が強いかなとおもいます」
-毎回感謝を込めて
「そうですね。本当にありがたいなというか、当たり前じゃないのかなっていう気持ちの方が強いですし、それを今日が終わったら明日、明日が終わったらまたその次っていう、本当に1日1日です」
-今年の球宴で楽しみにしていることは
「対戦するのはもちろんそうですけど、こうやってクラブハウスを共有したりとかっていうことがまず少ないと思うので、いろんな選手と会話したりとかっていうのがまた、こういう選手はこういう人なんだなっていうのを知るだけでも新しい発見で面白いなと思ってます」
-ホームラン競争は現行のルールでは厳しいと。どんなルールなら出る余地が
「どうなんですかね、それは僕が決めることではないのであれですけどね。球数ももちろん制限、スイング数ももちろんそうですし。飛距離にフォーカスしてというか、重点を置いても面白いのかなと個人的には思いますけど。そこは運営側の問題なので、僕はその時その時によって、出られる状況もそうですし、出ないという判断で。その状況によって変わるかなと思います」
-メジャーでプレーする中で打席のアプローチは変わるか
「そうですね。ある程度の打球、打球というか角度でいい打球が上がれば、ある程度フェンスを超えるだろうなという想定で、逆算して打席を組み立てていくので。多少打席のアプローチってのはもちろん変わってきてはいるかなと思います」
-ヒットの延長線がホームランというような
「今まで二塁打だったような当たりがもうフェンスに入るっていう想定で、組み立てていくってイメージ」
-幸せな寝不足というお話があった。ご自宅ではどういう風に育児に関わっているか
「基本的には午前中にお風呂に入れたりとか。あとは帰ってきた後は僕が面倒を見る感じなので、時間帯によってですね」
-プレーオフで登板することを楽しみにしているか
「さっきも言いましたけど、そこにまずはフォーカスしてというか、ボリュームをまず出していくのが先だなとは思うので。それをやった過程で、まずは。いっぱいたくさんいいピッチャーがいますし、もしそうなった時に自分をこう選んでもらえるようなパフォーマンスを出せる準備をしたいなと思います」
-二刀流の喜びは
「本当に2回目の手術をして投げられるのが幸せだなと感じる日々というか。練習からそうですし、痛みなく投げられることのうれしさというか、そういうものを感じていますね」
-父親の一番いいところは
「なんですかね、家に帰って顔を見るだけでうれしいですし。それだけで1日の疲れとかもなくなりますし、それが一番幸せだなと思います」
-日本人の後継者について
「今までプレーしてきた方々の、僕はプレーを見て、ここに来てやらせてもらってるので。逆にこれから先の子たちの目標になれるようなプレーを、まずはこういう舞台で見せられるとうれしいかなと思います」
-今年はデコピンの始球式があるか
「去年はボブルヘッド・デーがあったので、今年はちょっとわからないですけど。いろいろとできることがもっと増えてるので」
-今回のオールスターで印象的な選手は
「自分より若い選手たちがどんどん、僕は逆に自分が若いプレーヤーとして今まではプレーしてたので。そういう自分よりも下の世代のプレーっていうのも、逆にすごく刺激を受けるので、そこを見るのもまた楽しみかなとおもいます」
-二刀流の選手はまだオールスターに出てきていない
「見てみたいなっていうのは個人的に、自分以外で思いますし。それはこれからなのかなとも思ってるので、もちろん自分から伝えられることもありますし、そこは楽しみにしたいなって思ってます」
-二刀流はいつまで続けたいか
「プレーヤーとしてももちろんそうですし、どちらか1つでやってたとしても、どこまでできるかっていうのはわかることではないので、もちろん長く続けたいなと思ってます」