【阪神】新外国人ハートウィグは「なかなかいない」経歴の“秀才” 右中継ぎで夏場以降の戦力に
独走Vへ盤石補強! 阪神は14日、新外国人投手として、前メッツ3Aのグラント・ハートウィグ投手(27)と契約締結したと発表した。1年契約で年俸40万ドル(約5800万円)、背番号は「82」。150キロ超のツーシームを主体とする変則右腕。医学部を目指していた異色の経歴を持ち、12球団屈指のブルペンの一員として期待される。これで支配下選手登録枠70人まで残り1。竹内孝行球団本部副本部長は枠をフルに埋める方針を明かし、盤石な体制で優勝争いの終盤戦に臨む。(金額は推定)
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リーグ独走優勝へ、また新たなピースが加わった。この日、取材に応じた竹内副本部長は「ウチにはなかなかいないタイプ。右の中継ぎで、横投げに近くて150キロ半ばまで出る。そこが一番大きなポイント」と大きな期待を寄せた。
新助っ人ハートウィグは、150キロを超えるツーシームを主体とするサイドハンド右腕。130キロ台のスイーパーにチェンジアップ、そして150キロ超のカットボールを操る。23年にメッツの救援投手として28試合に登板し5勝2敗2ホールド、防御率4・84。マイナーでは通算163回で208三振をマークした、奪三振力も魅力だ。
異色の経歴も持つ。MLB公式サイトによると、マイアミ大で微生物学などを学び、医学部進学を目指していた過去があるという。今季阪神では、米国屈指の名門ライス大出身のデュプランティエが加入し6勝3敗。また新たな“秀才”が加わることになりそうだ。
右のリリーフ投手の補強は監督の要望でもあった。6月上旬、石井が試合中に頭部打球を受けるアクシデントを受け、本格的に獲得へ動き出した。現在チーム防御率1・95は12球団トップ。虎が誇るブルペンは鉄壁だが、割って入る存在として活躍が見込まれる。竹内副本部長は「最終盤は本当に厳しい戦いは続いていくと思う。うちの強みとしてはピッチャーですけど、厚みを増すことで戦いきれるんじゃないかと。夏場以降の戦いの戦力になってもらえると思って獲得をしました」と話した。7月中に来日予定で、2軍調整を経て1軍合流を目指す。
13日には育成ルーキー早川を支配下選手登録し、同登録枠70人まで残り1。竹内副本部長はフルに埋める方針を明かした。「戦力として当然、1人厚みが増すわけですから、選択肢も増えますし。それはもちろん、埋める方向では考えております」。元助っ人の四国IL高知のラファエル・ドリス投手(37)の獲得にも動いており、リーグ終盤戦を戦う準備は着々。2位とは今季最大9・5ゲーム差だが、王座奪還への手綱は緩めない。【磯綾乃】【関連記事】阪神ニュース一覧--https://www.nikkansports.com/baseball/professional/team/tigers/news/--