【阪神】シン高橋遥人が15日に復帰登板 巨大プレート除去「腕振れる。可動域も出る」進化実感
最強ブースト! 阪神高橋遥人投手(29)が15日の中日戦(甲子園)で275日ぶりの1軍登板を果たす。昨年11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」を受け、ほぼ予定通りに中盤戦での復帰がかなった。
甲子園の芝生の上で最終調整を行った背番号29は「日を追うごとに緊張していくのでちょっと緊張しているし、明日は緊張するかなと。いつも声援をもらう時はうれしいけど、緊張で余裕はないかなと思う」と照れ笑いを浮かべた。
23年6月、指先の違和感の原因となっていた左の尺骨を縮める手術を受けた。尺骨を途中で切って数ミリ短縮。長さ8センチものプレートで固定した。昨年8月に3年ぶりの復帰登板を果たし、快投の連続で4勝1敗。CSの先発も任され、エース級の活躍だった。ただ、前腕に埋まったプレートには違和感があり、手首の動きも自然と制限されていた。除去後のリハビリは予想よりも苦しかったが、前途は開けていた。
「去年よりも腕が振れる感じがします。その結果ボールがどうなるかは、また明日いろいろ投げてみてですが、投げやすいのは投げやすい。可動域も去年より出ている。いろいろな人に協力してもらって投げられるようになった、そういうことも力になって、リハビリを頑張れました」
2位に9・5ゲーム差とぶっちぎるチームには、最高の追い風となる。球宴がからむ変則日程を利用して、先発投手陣の休養も兼ねてローテ順が変更されている。高橋は「7人目」としてまずローテの谷間に入る。少しずつ間隔を詰めながら、勝負の9月には1週間に1度、重要なマウンドに上がっているはずだ。
チーム防御率1点台の黄金投手陣に、進化を遂げた「シン遥人」が加われば、2年ぶり優勝への死角はなくなる。【柏原誠】