【高校野球】阪神伊原の母校・智弁学園、初戦突破も小坂監督「今日よかった選手はいない」/奈良
<高校野球奈良大会:智弁学園2-0高田商>◇14日◇2回戦◇さとやくスタジアム
夏の奈良3連覇を目指す智弁学園が初戦を突破した。
今春の県3回戦で県立進学校の畝傍(うねび)にコールド負けを喫したチームはノーシードの戦い。
まずはDeNA三浦監督の母校高田商を倒し、今夏1勝目をつかんだ。
0-0で迎えた3回1死二塁。中道優斗外野手(3年)が左越えの適時打を放ち先制した。4回にも池内蒼(そら)内野手(3年)と近藤大輝(ひろき)外野手(3年)が2者連続で二塁打を放ち、追加点。この2点を完封で守り抜いた。
それでも小坂将商監督(47)は「フライアウトが多すぎる。今日よかった選手はいないです」と満足せず、ナインに反省を促した。主将の少路慶斗内野手(3年)も「自分たちの野球はこんなものじゃない。投打どちらもかみ合わせて勝つのが僕たちのスタイルなのでまだまだ準備しないといけない」と引き締めた。「甲子園出場、日本一を目指したい。この気持ちは誰にも負けない」と熱い思いを明かした。
同校OBの阪神村上、伊原、前川の3選手が、セ・リーグ首位を走るチームを引っ張っている。激戦の奈良を制し、先輩たちが活躍する甲子園切符を勝ち取る意気込みだ。【溝淵千夏】