【クラブW杯】天才パーマー躍動、チェルシーがクラブ世界一 欧州王者パリSGを3-0で下す
<クラブW杯:チェルシー3-0パリ・サンジェルマン>◇13日(日本時間14日)◇決勝◇米ニュージャージー州イーストラサフォード
FIFAクラブワールドカップ(W杯)決勝で、チェルシー(イングランド)がパリ・サンジェルマン(フランス)を3-0で下し、旧方式の7チームによる争いだった2022年の開催大会以来2度目の優勝を果たした。背番号10のMFコール・パーマー(23)が2得点1アシストの活躍を見せた。
チェルシーは序盤から鋭い出足で主導権を握った。前半22分、GKロベルト・サンチェスからのロングパスからMFギュストが持ち込み、パスを受けたパーマーが左足でゴール左隅に流し込んだ。30分には右サイドから抜け出したパーマーが中央に切れ込み、巧みなキックフェイントから先制点と同じように左足でゴール左隅に蹴り込んだ。
勢いが止まらないイングランド代表の天才MFは43分にもフリーで持ち上がって絶妙なスルーパス。抜け出したFWジョアン・ペドロが落ち着いて右足で浮かせ、GKドンナルンマの頭上を抜いてネットを揺らした。MF三笘薫の所属するブライトンから総額6000万ポンド(約120億円)の移籍金で加入したブラジル人FWのペドロは2得点を挙げた準決勝フルミネンセ(ブラジル)戦に続き、パーマーとの連係で2試合連続ゴールとした。
後半からパリSGも反撃。7分にエースのFWデンベレが決定機を迎えたが、シュートはGKロベルト・サンチェスの好セーブに防がれた。24-25年シーズンは欧州チャンピオンズリーグ(CL)に国内リーグ、国内カップ戦、1月のフランス・チャンピオンズ・トロフィー(スーパー杯)も含めると4冠を達成。ルイスエンリケ監督は「歴史をつくって休暇を迎えたい」と初のクラブ世界一を狙っていた。
だが、チェルシーは最後まで集中を切らさず、無失点。24-25年はプレミアリーグで4位だったが、欧州CL、欧州リーグに次ぐ格付けの大会である欧州カンファレンスリーグで優勝。廃止された欧州カップウイナーズ杯を合わせた4大会全てを制した初のクラブとなった。さらに新方式となったクラブW杯も制覇。歴史にその名を刻んだ。