マチャド、ダルビッシュの今季初白星へ執念のアピール 交代迷うベンチに向かって「出るな!」
<パドレス-フィリーズ>◇12日(日本時間13日)◇ペトコパーク
パドレスのマニー・マチャド内野手(32)が、ダルビッシュ有投手(38)の今季初勝利へ執念のアピールを見せた。
右肘の炎症から復帰2戦目のダルビッシュは、日本人歴代最多となる日米通算204勝に王手。この日は2回に2点の先制を許したが、直後に打線が3得点で逆転した。
勝利投手の権利がかかる5回、四球と安打で無死一、二塁のピンチを招いた。それでも1番ターナーを左飛、シュワバーを見逃し三振に仕留めたが、ハーパーに四球を与えた。この時点で球数は81球を数え、前回登板の7日(同8日)ダイヤモンドバックス戦の63球を大きく上回っていた。
球数制限が設定されている中で、勝利投手の権利まであと1アウト。ベンチのシルト監督らが迷うしぐさを見せると、三塁を守るマチャドがベンチに向かって声を上げ、右手を左右に振って「出るな!」と言わんばかりに続投をアピールした。
ダルビッシュは途中出場のソーサに対し、1ストライクからのカットボールを左前に運ばれ逆転を許した。結果的に白星は逃したが、野手のチームリーダーを務めるマチャドが、投手のチームリーダー・ダルビッシュの勝利へ執念を見せた。