ジャイアンツ戦1回に笑顔を見せて打席に入ったドジャース大谷翔平(ロイター)

<ジャイアンツ1-2ドジャース>◇12日(日本時間13日)◇オラクルパーク

ドジャース大谷翔平投手(31)が、今季5試合目のマウンドを3回1安打1四球無失点4奪三振で終えた。

ダルトン・ラッシング捕手(24)とのバッテリー。1番ヤストレムスキーを98・9マイル(約159キロ)の直球で空振り三振に仕留めると、続くラモスを99・9マイル(約161キロ)の直球で連続の空振り三振。3番のスター選手ディバースからはスライダーで空振り三振を奪った。これで前回登板5日(同6日)アストロズ戦から、6者連続三振となった。

2回と3回は走者を許しながら無失点。今季自己最長の3回を最多の36球、1安打1四球無失点4奪三振の内容だった。直球の最速は99・9マイル(約161キロ)。

チームは接戦を制し、17年9月以来の7連敗をストップ。バットでは4打数無安打に終わったが、投手としてチームに勢いを付けた。

【大谷の一問一答】

-3イニングを投げて結果も残した

「球数もある程度少なめに、3イニングを投げられたっていうのはいい進歩だったかなと思います。チームがなかなか勝ててない中、先制点をあげなかったっていうのはよかったんじゃないかなと思います」

-7連敗からの勝利は

「惜しい試合もあったと思いますし、昨日ももちろん、劣勢の中で追い上げて、最後は惜しいところまではいけたと思うので。必ずしも悪い試合ばかりではなかったかなと思いますし、この1勝をきっかけに、また連勝できればいいんじゃないかなと思います」

-球質や打者を圧倒するという部分では納得しているか

「比較的コマンドが安定してるっていうのも、スタッツがいい以上に自分が投げやすいポイントかなと思うので。そこに対して常にゾーンでアタックできてるのがいい要因かなと思います」

-ストレートが多かった

「今日はもうストレートでいけそうな雰囲気があったので、どんどん投げましたし。そうじゃない時は変化球でしっかりとカウントも空振りも取れる。どちらを選択してもいけるっていうのが理想的だと思うので、今日は真っすぐ多めに選んだっていう感じになると思います」

-登板中に乱れた制球を修正できる部分はプロセスのひとつか

「1戦目(16日パドレス戦)で1点は取られたんですけど、まずはしっかり、なんて言うんですかね。スピードが出ていた、強度がしっかり出ていたっていうのが、もうちょっと軽く投げてもいいんじゃないかなっていう安心感につながっているのかなと思うので。1試合目でいい入りができたのが、ここまでいい結果が出ている要因かなと思います」

-打撃の状態を振り返って

「健康でここまで試合に出続けているので、それが何より十分かなと思うので。まずは後半それを継続したいですし、始まる前にまだ明日1試合あるので、そこにまた集中したいと思います」

-ここまで順調に来ているか

「投げてる球種に関してはいい精度で投げられているかなと思うので、まだまだ試してない球種に関しては、まだちょっとわからない、ブルペンでしか投げてないのでわからないというところもあるかなとは思うので。今後、もうちょっと長いイニングを投げていく中で、そういった球種もしっかり試しながらできればいいんじゃないかなと思います」

-昨日スプラッシュ・ヒットを打って、今日はバリー・ボンズ氏の前でプレー

「単純に今日は打席ではいい仕事はできなかったので。そこに対しては悔しい思いもありますし、また明日それを返せるように、打席の中でしっかりアプローチしたいなと思います」

-100マイルを投げること自体が武器に

「速い球を投げられるっていうのはずっと、小さい頃からそこに憧れてれいたので。ハイスピードで投げるピッチャーを僕が好きだった。そこを求めてやってきたので、今はどうですかね、そこももちろん好きですし、変化球を投げる楽しみという、(打者を)崩す楽しみみたいなのも、やっぱり年齢を重ねるごとに増えてはきているのかなと思うので。まあまあ、100マイルも投げられるっていう。100マイルだけを投げるのではなく、100マイルも投げられるっていうのが今の武器じゃないかなと思います」

-これだけ球速が出ているとケガのリスクが

「どうですかね。勝手に出てる感じはあるので、それが一番いいことじゃないかなとは思いますし。コマンドを重視しながら、まずリズムを作ることを第一に考えて、球速が出てるというのが一番、自然に出てるっていうのが一番いいところかなと思います」

-連敗中の登板。どんな気持ちで臨んだか

「もう単純に、いつもそうですけど先制点を与えないっていうことが一番、先発ピッチャーがやるべきことなので、その中で長いイニングを投げていくということで言うと、いい立ち上がりだった。初回の立ち上がりも良かったですし、打線陣には本当に自分の打席に集中してもらえるようなディフェンスというか、投球をしたいなと思ってたので、いい3イニングだったかなと思います」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 先発の大谷翔平が3回無失点でチーム連敗脱出に貢献「この1勝をきっかけに、また連勝できれば」