阪神対ヤクルト 4回裏阪神無死満塁、大山は同点となる2点適時打を放つ(撮影・上田博志)

<阪神5-2ヤクルト>◇12日◇甲子園

阪神大山悠輔内野手(30)は試合後、勝利チームの一員とは思えないほど厳しい表情を浮かべていた。

2点を追う4回裏無死満塁では左腕石川から2点適時打。右翼線に落として、試合を振り出しに戻していた。値千金の同点打を決め、チームも連勝ストップ翌日に白星。「今日の試合がすごく大事だと思っていた。勝てたのが一番良かった」と振り返った後、「その中でも反省があります」と自ら切り出した。

4回、6番小幡の適時打で1点を勝ち越して、なおも1死二、三塁。大山は三塁走者として豊田の遊ゴロでスタートを切り、三本間の挟殺プレーの末にタッチアウトとなった。さらに二塁を狙った打者走者の豊田もタッチアウト。直後の5回表から豊田はベンチに下がった。

後輩思いの先輩は責任を感じたのだろう。試合後、クラブハウスに続く通路で猛省の言葉を並べた。

「僕が挟まれて、もうひと粘りできなかった。それによって(豊田)寛がアウトになってしまった。それは僕の責任でもある。申し訳ないと思います。あれは話し合っていかなければいけない。明日も試合があるので、しっかり反省してやっていきたいです」

2戦連続2打点の殊勲者が勝ってなお課題を忘れない。図らずも阪神の強さを感じさせるワンシーンとなった。【佐井陽介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】大山悠輔が勝利直後に猛省した訳「僕がもうひと粘りできなかった。それによって寛が…」