楽天対ソフトバンク 9回表敗戦ムードの漂うソフトバンクベンチ(撮影・水谷安孝)

<楽天7-0ソフトバンク>◇12日◇楽天モバイルパーク

どうした小久保ホークス…。ソフトバンクは16年以来9年ぶりの3試合連続完封負けで、9カードぶりの負け越しが決まった。9日オリックス戦の4回以降、33イニング連続無得点。楽天滝中にプロ初完封を献上し、今季5度目の3連敗となった。試合後、小久保裕紀監督(53)は「ひと言だけ。見ての通り。打てない、守れない、ピッチャーに迷惑かけっぱなし」と約5秒で囲み取材を切り上げた。チームバスに乗り込むナインの足取りも重かった。

1、3、9回に先頭打者が出塁も1点が遠かった。散発4安打。滝中から四球も奪えなかった。守備でも痛いミスが出てしまう。0-0の3回1死三塁。黒川のライナー性の打球に対し、中堅周東は1度前進しながら頭を越された。目測を誤ったとみられる。0-2の6回2死二、三塁では中島の内野ゴロを遊撃野村がファンブルした。3点目を与え、さらに村林の適時打にもつながってしまった。 低調な打線だけに、ロースコアで勝機を見いだすしかなかったが、終始楽天ペースで試合が進んだ。最終スコアは0-7の完敗。楽天戦は4勝9敗で借金「5」となり、首位日本ハムとは2・5ゲーム差に広がった。

球団で3試合連続完封負けは2リーグ制後のワーストタイ。1リーグ制時代を含めると43、47年に4試合連続がある。13日のカード3戦目で屈辱回避となるか。先発は高卒2年目の前田悠。プロ初勝利を目指す左腕になんとしても援護点をプレゼントしたい。長いトンネルを抜け出せるか。昨季のパ・リーグ王者が前半戦ラストに踏ん張りどころを迎えた。【只松憲】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】9年ぶり3試合連続完封負け…小久保監督「見ての通り。打てない、守れない…」