【巨人】フルプがNPB史に残るデビュー戦、母国チェコを「盛り上げたい」初打席は空振り三振
<DeNA-巨人>◇12日◇横浜
巨人マレク・フルプ外野手(26)がNPB史に残る“デビュー戦”を迎えた。
この日にチェコ出身では初のNPB支配下登録選手となると、1軍合流即スタメンに抜てきされた。1回1死一、二塁の好機で迎えた第1打席は、DeNA大貫の内角スプリットに空振り三振。悔しいプロ初打席となった。
「とても幸せです」。練習前、ベンチ裏で取材に応じた。米独立リーグをへて、昨年9月に来日して入団テストに合格して約10カ月。「本当に必死でやってきた」。育成選手としてイースタン・リーグで66試合に出場し、2割6分5厘、4本塁打、29打点。日々ひたむきに打ち込む姿に指導陣も目を見張った。
チェコ代表として23年WBCなど国際大会に出場してきた。母国では野球はマイナースポーツ。「活躍する事で人気を盛り上げたい」と志す。26年には再びWBCが控え、1次リーグでは日本とチェコが東京ドームで対戦する。「1軍で東京ドームを経験したい。同僚に先輩として教えてあげたい」と“本拠地”として2度目の晴れ舞台を描く。
第2打席は遊ゴロ、第3打席は空振り三振に終わった。かなえたジャパニーズドリームは、自らのバットで大きくふくらませる。【阿部健吾】