【高校野球】青井・足立東・葛飾総合・東京農産・南葛飾が力を合わせ1点差勝利/東東京
<高校野球東東京大会:青井・足立東・葛飾総合・東京農産・南葛飾7-6千早>◇12日◇2回戦◇神宮
青井・足立東・葛飾総合・東京農産・南葛飾の連合チームが、力を合わせて初戦突破を決めた。
1点差の熱戦を制し、新チーム発足後初の公式戦勝利。関口順矢監督(葛飾総合)は「連合チームで勝つのは相当難しいと聞いていましたが、全員の思いがかなった」と1勝を手にして喜んだ。
練習は葛飾総合のグラウンドに集まり週2回。高校から野球を始めたという初心者も少なくない。主将の進藤颯内野手(3年=南葛飾)と副将の坂本優璃投手(3年=足立東)の経験者組を中心に結束し、グループラインで活発なやりとりを重ね、野球の根本のルールを教えるところからスタート。グラウンドでは5校の教員がみっちりキャッチボールなど基礎をたたき込み、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら見違えるような姿で夏を迎えた。
試合途中には大黒柱の進藤が足をつるアクシデントで途中交代を余儀なくされたが、先発の坂本が気迫の投球で味方を鼓舞。最後の打者を遊ゴロに打ち取り、150球完投で締めた。5校の異なるユニホームを着た選手たちがグラウンドに集まって勝利に酔いしれる姿に、三塁側スタンドの応援団からは拍手と歓声が沸き起こった。