中日対広島 試合終了、完投勝利の大野(右)は井上監督とタッチを交わす(撮影・森本幸一)

<中日7-1広島>◇12日◇バンテリンドーム

中日が広島に連勝し、3連勝で8カードぶり、リーグ戦再開後初のカード勝ち越しで借金は8となった。

試合後の井上一樹監督(53)の一問一答は以下の通り。

-大野が9回1失点で3年ぶりの完投勝利

「その話題にちょっとなっていて。おい大介(山井投手コーチ)『うちって(今季)完投したやつ誰がいる? 』って話になったんですけど、完投の負けが2つ(高橋宏、松葉が各1)あったみたいですね。完投勝利は初めてみたいだったので。すごく躍動感があるというか。若い頃に比べたら球速がそこまで出ることがないんですけど、その中でもすごく安定感があるというかね。今日は安心して見ていられたと思います」

-9回に打たれるまでほとんど良い当たりなかった

「そうですね。彼の特長である、例えば回転数の多いスピン量がちょっと今増してきているという状況を聞いていましたので。今日もゲームはつくってくれるであろうというふうには踏んではいましたけど、今日もナイスピッチングをみせてくれましたね」

-初回から打線が援護

「やはり先頭の岡林が出て、田中幹也がきっちり送るという形を作ってまず先制という形を作る。そして点数が取れる。そういったことをすることによって大野雄大がリズムに乗れるのかなと。今日は理想的な点数を取って、先発が頑張ってと。いい試合だったと思います」

-上林が死球で途中交代

「ちょっと今からまた『どうだ?』という話しはしますけど、本人は『ちょっと痛いです』ぐらいのレベルだったので。あれがもん絶して何も言葉が出ないということになってしまうと、『これは困ったもんだな』ってなりますけど。明日の試合はどうかなというところはありますが、たぶんそこまでおおごとではないと思っています」

-代わって右翼に入ったブライトがいい仕事

「本人はやはり頭から出たい気持ちもあるでしょうしね。今日は途中でとはいえ3打席立ったということで。そういったところをどんどん見せてほしいかなと思います」

-言える範囲で上林の現状は

「わからんよそれ。俺も。終わったら、すぐこっち来てるから。病院には多分行ってはいないと思う。多分」

-右肘のレガースがあるところ

「いや、多分レガースと、その外れてる部分に当たったのかなっていう感じかな」

-本人はいけると言ったのか

「いやいや、本人はちょっと球を投げる方だから、『多分球が投げれないかもしれません』と言ったところでもう代わろうと」

-岡林が4年連続100安打

「100安打だからっていうふうに特別な意識は本人は思ってないと思います。それくらいのことは当然だと思ってますんで。あいつに求めるものは、あと残りの60何試合すべて、岡林の名前を消すことなく、ずっと出てもらうっていうことをこちらは熱望しますんで。数字は勝手についてくる選手だとは思ってます」

-3連勝で借金8に

「いやいや、これはもうほんとにどこのチームを不安要素、そして例えば今すごく貯金満載の阪神タイガースの藤川監督だって、多分不安要素を持ってると思うし、僕らはもう、マイナスの部分をどうやってコツコツこう返していくかっていうことばかりを考えてやってますんで。(勝率)5割に少しでも早く近づくっていうことを目標に、今の段階ではそれを目標にやりたいと思います」

-監督から見て大野の調子が上がってきてる要因は

「暑くなってくることがあいつにとってなんだろう。『そういう季節が好きなのかな』っていうふうに、俺は勝手にそういうふうに思ってますけど。でも、何回も投げてるうちになんか『これだな』ってつかんでると、僕の推測ですけど、そういうふうに見えます」

-次こそは完封を

「やっぱり最後に1点取られるという。『おい、事件起きねえだろうな』っていう話はしてましたけど。先頭に四球出すあたりがあいつらしいですけど。まあまあ。そこは度外視したとしても、やっぱり助けられた。大野に助けられた試合でした」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】大野1失点完投 打線が初回から援護「理想的な点数、先発が頑張っていい試合」一問一答