【高校野球】朋優学院が逆転勝ちで初戦突破 大谷翔平も活用のクリケット特訓生かす/東東京
<高校野球東東京大会:朋優学院8-3昭和第一>◇12日◇2回戦◇神宮
朋優学院(東東京)が、信じてきた打撃スタイルを体現した。相手に先行を許す展開にも、6回、7回、8回と3イニング連続得点と終盤にたたみかけ逆転勝ちで初戦突破を決めた。
普段の練習場所はハンドボール1面ほどのグラウンド。ゲーム形式はできない。与えられた環境でいかに他校との差を縮めるかを焦点に、打撃の底上げを図ろうとコンタクト率を重点に置く独自のバッティングドリルに取り組んだ。いずれも置きティーだが、ドジャース大谷翔平投手も取り入れるクリケットバットや木製バットと異なる用具を使いながら、6種類のメニューをこなしてきた。この一連のメニューによってパワー重視の打撃からの脱却を図り、つながりのある厚みを持った打線に進化を遂げた。
7回に同点適時打を放った植木隆登内野手(2年)も「ストレートをポイントの前でコンタクトする力が付いた」と勝負どころで結果につなげた。知恵と工夫があれば、どんな環境でもうまくなれる。初戦からそれを発揮し、目標のベスト8に向けて好スタートを切った。