明大中野対上野学園 7回裏、力投する明大中野・石和田(撮影・河田真司)

<高校野球東東京大会:明大中野8-0上野学園>◇11日◇2回戦◇ジャイアンツタウンスタジアム

紫紺のホープが投打で好調アピールだ。

明大中野の背番号4・石和田倫太郎内野手(2年)が今大会初先発し、7回5安打無失点、5奪三振1死球で8回コールド勝ちにつなげた。

背番号4がマウンドに立つ光景は珍しいが、その右腕を存分に見せつけた。「サイドスロー特有の少しシュートする直球とフォークが自分の強み」。その言葉通り、トルネード気味のフォームで初回は先頭を直球、続く2番をフォークで2者連続三振と打者3人で切り、好スタートした。

3回無死一塁からも変化球で2連続三振を奪うなど、上野学園打線に三塁を踏ませなかった。無失策の守備にも助けられ、石和田は「守備がすごく守ってくれたおかげで自分も楽に投げることができた」と感謝する。

中軸の3番打者としても、3安打3打点だ。

2点リードの3回2死三塁は相手右腕の直球を中前適時打。さらに5点リードの8回1死二、三塁は左越えの2点適時三塁打を放ち、塁上で高々と拳を上げた。昨秋は不振に悩んだが、「冬はたくさんバット振って頑張りました」と石和田。6日の本郷戦を含め、10打数8安打5打点の成績はその証左だろう。

帽子のつばに「人生楽笑(らくしょう)」の4文字を入れる2年生は「楽しく笑って1戦1戦を勝てていけたら」と、明大中野のビクトリーロードを明るく照らす。【泉光太郎】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【高校野球】「人生楽笑」明大中野2年石和田倫太郎 7回無失点&3安打3打点に笑顔/西東京