モドリッチ「僕は永遠にマドリディスタであり続ける」13季所属し退団するRマドリード愛を吐露
レアル・マドリードを退団するクロアチア代表MFモドリッチ(39)が10日、クラブの公式テレビチャンネル「レアル・マドリードTV」で、「僕は永遠にマドリディスタであり続ける」とコメントした。
Rマドリードは今年5月、クラブワールドカップ(W杯)を最後に2012-13年シーズンから13季所属したモドリッチが退団することを発表した。それに伴いモドリッチにとって、9日の同大会準決勝パリ・サンジェルマン戦がRマドリードでのラストマッチとなった。
モドリッチは「レアル・マドリードTV」のインタビューでまず、長きに渡りプレーしたRマドリードを退団することについて、「言葉にするのは難しいけど、複雑な心境だよ。忘れられない、栄光と勝利に満ちた時代が終わりを告げた。これまで経験したことは僕にさらなる喜びを与えてくれる。ここで成し遂げたすべてのことを思い出すと、たとえ終わったこととはいえ、本当に嬉しい気持ちになれるんだ。僕はRマドリードで選手として、そして人間として成長した。Rマドリードはサッカー面であらゆるものを与えてくれたので、生涯を通じてずっと感謝し続けるだろう。僕は永遠にマドリディスタ(※Rマドリードサポーター)であり続ける」と感慨深げに振り返った。
クラブ史上の最多記録を樹立したことについては、「自分成し遂げた記録を聞くと、ここで成し遂げてきたことに喜びや誇りを感じるんだ。サッカー史上最高のクラブで最も多くのタイトルを獲得した選手であるというのは、本当にすごいことだ。でもそれだけではない。サポーターからの愛情のように、他にも大切なことがある」と自分が築き上げた記録に対して喜びを露わにした。
フロレンティーノ・ペレス会長について、「僕にとってとても重要な存在だった。まず僕をここに連れてきてくれた。あの瞬間からずっと、僕に特別な愛情を示してくれていたし、いつもとても良く接してくれた。今言えるのは、会長が僕を他の選手とは違う形で扱ってくれたということ、僕に対し特別な愛情を持ってくれていたということだ。僕のラストマッチでそれを示してくれたと思う。会長が泣くのを見たことなんて、これまで一度もなかったからね。その映像を見ると、会長が本当に僕を好きなことが分かる。会長が僕や家族のためにやってくれたすべてのことを、僕はずっと感謝し続けるだろう」とお礼を述べた。
Rマドリードの選手として最高の瞬間については、「僕がここで過ごした貴重な瞬間の中からひとつを選ぶのは難しいけど、忘れたくないのは“デシマ(※Rマドリード10回目の欧州チャンピオンズリーグ制覇)”だ。すべてはそこから始まったと言えるからね。10年間で欧州チャンピオンズリーグに6回優勝した、驚異的な12-13年に渡る支配の始まりだった」と振り返った。
モドリッチのRマドリードでの公式戦通算成績は597試合43得点。その間、クラブ史上最多の28タイトルを獲得し、18年にはバロンドール、FIFA年間最優秀選手賞、欧州年間最優秀選手賞を受賞した。
(高橋智行通信員)