4回、右前適時打を放つレッドソックス吉田正尚(ロイター)

<レッドソックス10-2ロッキーズ>◇9日(日本時間10日)◇フェンウェイパーク

右肩のリハビリのため開幕から負傷者リスト(IL)入りしていたレッドソックス吉田正尚外野手(31)が本拠地でのロッキーズ戦で復帰した。いきなり4打数3安打1打点で“猛打賞”と打点を挙げる活躍を見せ、チームの今季最長タイとなる6連勝に貢献した。

吉田は「6番DH」で出場し、まずは1-0の2回無死走者なしで迎えた第1打席。2ボールから先発右腕センザテーラの高めフォーシームを捉え、中前に落とした。メジャーでの安打は昨年9月25日のブルージェイズ戦以来だった。

4回1死三塁の第2打席ではカウント1-1から再びセンザテーラのフォーシームを振り抜き、痛烈なゴロが前進守備だった一塁手のグラブを弾き右前へ。三塁走者が生還し、吉田に打点が記録された。

6回1死の第3打席は二ゴロに倒れたが、5-2のの8回先頭の第4打席。フルカウントから4番手右腕ハルバーセンのスプリットにバットを合わせ、打球は右翼線へ伸びエンタイトルツーベースとなった。これが今季初の長打。続くゴンザレスが2ランを放ち、今季初得点も挙げた。

吉田は試合後、ようやく復帰できたことに「無事チームが勝てて、今日を迎えられて良かったです」と話し、第1打席での初安打には「しっかりカウントをつくって、すぐ1球で仕留めることができ、良いスタートが切れたと思います」とコメント。「もっと早く戻れれば良かったですけど、いろいろあって、自分のリハビリ段階でもいろいろありましたし、その中で本当に1日でも早くと思っていました」と、待望の復帰戦を振り返った。

コーラ監督も「リハビリ出場の段階から良い仕事をしていたし、ボールもしっかり見てスイングもずっと良かった。素晴らしい打者だし、どの観点から見てもプロフェッショナル。彼が戻ってきてうれしいよ」とたたえた。

吉田は昨年10月に受けた右肩手術の影響で送球が万全ではなく、開幕からIL入り。フロリダ州の球団施設や本拠地フェンウェイパークなどで調整を続け、今月2日にマイナーで実戦復帰した。マイナーでのリハビリ出場では5試合に出場し、DHで3試合、左翼で2試合に先発。計14打数4安打で打率2割8分6厘だった。オープン戦ではDHで11試合に出場し打率2割8分6厘、1本塁打、7打点をマークしていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 吉田正尚「1球で仕留めることができた」復帰戦でいきなり3安打猛打賞&今季初打点