藤浪晋太郎(2025年2月)

DeNAがラストピースを補強する。マリナーズ傘下3Aタコマを6月にリリースされていた元阪神の藤浪晋太郎投手(31)の獲得に向けて動いていることが10日、分かった。藤浪はNPB復帰に向けて近日中に帰国予定となっている。

チームはすでに昨季所属したマイク・フォード内野手(33)の再獲得が8日に正式発表しており、元中日のダヤン・ビシエド内野手(36)も契約は大詰め。藤浪も加われば補強期限の7月を前に、支配下登録枠の上限70人に達することになる。

藤浪は22年オフに阪神からポスティングシステムを利用してアスレチックスと契約し、23年にメジャーデビュー。同年途中にオリオールズに移籍し、昨季はメッツ傘下でプレーした。メジャーでは通算64試合(先発7)で7勝8敗、5ホールド2セーブ、防御率7・18で、今年1月にはマリナーズとマイナー契約を結んだ。今季は3Aで21試合に投げ2勝1敗4ホールド、防御率5・79。5月18日のアルバカーキ戦から8試合続けて無失点に抑えていたが、自由契約となっていた。現在はNPB復帰に向けて動いており、近日中に帰国予定。

投手陣はここまでチーム防御率がリーグ3位の2・70をマーク。失点はリーグ2位の少なさだが、首位阪神に9ゲーム差、3位巨人と0ゲーム差の4位に甘んじている。9日ヤクルト戦(神宮)でも2点リードの9回に守護神入江が同点2ランを浴びて、最下位ヤクルトに引き分けに持ち込まれていた。

シーズンはすでに半分を折り返し残り64試合。最速160キロを超の剛腕の加入で27年ぶりのリーグ優勝へ、逆転優勝への本気度を示す。

◆藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年(平6)4月12日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭3年時に甲子園で春夏制覇。12年ドラフト1位で阪神入団。13年にセ・リーグ高卒新人では67年江夏(阪神)以来となる2桁勝利。15年最多奪三振。14年日米野球、17年WBC出場。22年オフにポスティングシステムで大リーグに移籍し、アスレチックス入団。1年目の7月、オリオールズにトレードで移籍。24年はメッツと契約したが以降メジャーでの登板はなかった。197センチ、98キロ。右投げ右打ち。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【DeNA】藤浪晋太郎の獲得へ動く マリナーズ傘下3Aタコマ退団、NPB復帰へ帰国予定