【クラブW杯】パリSG決勝進出!Rマドリードを4-0圧倒、欧州CLに続くビッグタイトル王手
<クラブW杯:パリSG4-0Rマドリード>◇9日(日本時間10日)◇準決勝◇米ニュージャージー州イーストラザフォード
欧州チャンピンズリーグ(CL)王者のパリ・サンジェルマン(フランス)がレアル・マドリード(スペイン)を4-0と粉砕し、決勝進出を果たした。
MFファビアン・ルイスの2得点とFWウスマン・デンベレのゴールで前半だけで3得点。終盤にFWゴンサロ・ラモスが追加点を挙げた。決勝でチェルシー(イングランド)と13日(日本時間14日午前4時)に覇権を争う。
「デンベレ・プレス」。最前線から鋭い出足でボールを奪いにかかるデンベレのプレーがRマドリードのミスを誘発した。
前半6分、右からFWデュエがドリブルで縦へ持ち出しゴール前へ折り返し。DFアセンシオがカットし、クリアしようと左足を振り上げたところをデンベレがかっさらった。GKクルトワが飛び込んだが、ボールを後ろへ残したところをファビアン・ルイスが左足で蹴り込み先制点となった。
続く前半9分、敵陣でデンベレがボールを持ったDFリュディガーに鋭く寄せる。慌てたリュディガーのボールタッチが乱れたところをかっさらい、一気にゴール前まで持ち込み左足でゴールを奪った。2-0。電光石火の2得点で、パリSGが完全に試合の主導権を握った。
前半24分には自陣からDFハキミがデンベレとのロングワンツーで一気に右のオープンスペースへ抜けだし、ワンタッチで中央へ。受けたファビアン・ルイスが冷静にDFバルベルデを外し、左足でゴールを奪った。早々に3-0とリードを広げた。
変幻自在。アンカーに入るMFビティーニャが巧みにボールを散らし、左右サイドバックのヌーノ・メンデスとハキミはFWのように高い位置を取り、インサイドハーフのジョアン・ネベスとファビアン・ルイスが立ち位置を次から次へと変え、Rマドリードの圧力を無力化する。そこへデンベレ、ドゥエ、クワラツヘリアの機動力あふれる3トップが入れ替わりながら攻撃を仕掛けていくのだから止まらない。前半のボールポゼッション率は63%、シュート数も12本対4本と圧倒した。
後半3分にもスルーパスからデンベレが抜けだし、中央に入ったドゥエがフリーとなり、ゴールネットを揺らした。4点目かと思われたが、ここはデンベレの足がわずかにオフサイドラインを越えていた。
後半14分にデンベレ、クワラツヘリアを下げてゴンサロ・ラモス、バルコラを投入。気温32度という厳しい条件の中、早めに交代枠を使い、試合を締めにかかる。その後もボールを保持しながら好機とみれば、縦への素早い攻撃を繰り返した。
Rマドリードは頼みのエース、エムバペが独力突破を狙う場面もあったがパリSGのブラジル代表CBコンビ、マルキーニョスとベラウドが構える中央を崩すことはできなかった。
後半43分にはカウンターからハキミが抜けだし、ゴール前でパスを受けたバルコラがゴール前で粘り、最後はゴンサロ・ラモスが駄目押しのゴール。4-0として試合終了のホイッスルを聞いた。
パリSGは欧州CL、フランスリーグ、フランス杯の3冠に続き、24-25年シーズン4冠目に王手をかけた。